アムステルダムのボッタクリタクシー その2/2

keukenhof
花咲き乱れるキューケンホフ

前回までのあらすじ;

アムステルダム空港に降り立った我々家族。思わず親切に声をかけてきた自称公式タクシーガイドに騙されて、料金upの速度が異様に速いターボメータータクシーに乗ってしまう。到着して料金ネゴの協力を民泊先のホストに求めるが・・・・。

民泊先のホスト召喚

しかしこれが失敗。この若いおねえさん、全く役に立たない。レシートのを見せて、これおかしくない?なんかドライバーにいったってよと救援を頼むも、「アムステルダムのタクシーは高いから、こんなものかもしれない、仕方ないんじゃないかしら」と完全に引き気味。その横でドヤ顔のタクシードライバー。逆に交渉ムードがぶち壊し。

こんな状況では妻のほうが強い、引き気味の私に対し、上司の電話番号をよこせとか、60ユーロでどう、とかガンガンに攻め立てる。

しかしながら、交渉は平行線のまま、小さな子供の対応もあるし、迷惑そうなホストのお姉さんも横で立っているので、結局泣き寝入り。70ユーロを払って終わりにした。

インチキタクシー案内野郎との再会

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※写真と文は関係ありません

ところが、次の日、以外にも空港に戻る必要性が生じた。

チューリップで有名なキューケンホフ公園に向かうため、公園行きのバスターミナルがあるスキポール空港へ再度行くことになったのだ。

苦々しい思いを胸に鉄道駅から到着ロビーの通路をとおり、外に出ようとする。まさにあの野郎が立っていた出口だ。

するとあの野郎が立っている。一気に頭に血が登って奴のところにガシガシ向かっていく。

野郎はすっかり我々のことを忘れているらしく、相変わらず「Taxi?」とのんきに聞いてきた

「こら!おまえは嘘つきだ、オフィシャルガイドじゃねえだろ、70ユーロもかかったんだぞ、ふざけんな!」と詰め寄る我々夫婦。

野郎は「そんなことはない、上司に合わせるからこっち来い!」といいながら逃げていく。

その騒ぎを見たかのか否か、空港警備員のおじさん二人がやって来た。そこで我々は昨日のボッタクリについて一部始終を説明したのだが、残念ながら助けにはならなかった。結局空港にインチキ野郎が立っていたとしても彼らでは取り締まれないし、一番はやはり変な話に乗らないこと、とありきたりなことを言われてしまって終了。

反省

とにかく今回の失敗は空港から宿までの足の下調べをしていないことに尽きる。普通は地球の歩き方を読んで、金額と安全性を確認するのだが、オランダは伊・仏のようなラテン系じゃないから英国並に安全なはず、と勝手に考え本も買わず何も勉強していなかったのが痛い。

次に問題はピンチの時の海外での対人交渉力。妻からは押しが弱いと説教されて確かに反省。過去もっと若いころは自己の意見を通すためギャーギャー騒ぎまくってたはずだが、なんだか今回はテンションが低すぎた。

あと一番後悔したのは、我々を騙した奴と空港で再会した時に顔写真を撮って、インターネットでばらまくぞと脅しをかけなかったこと。冷静に考えればそれが一番相手にとって嫌なことだったに違いない。

アムステルダムのボッタクりタクシー その1/2

amsterdam

最近旅のアクシデントが多くてお祓いに行きたい気持ちになる。

4月上旬、オランダのアムステルダムに34日の旅に出たのだが、スキポール空港でいきなり騙された。

家族3人、荷物一杯でタクシー乗り場へ向かおうと、空港の建物を出る直前で事件は起きた。

タクシー乗り場への出口の前に、なにやら背が高く、人当たりの良さそうな中東系の青年が「Taxi?」と声をかけて来た。

ん?と反応する私。「私はオフィシャルのタクシーガイドです」と胸のバッジを指差した。そこには「Official Guide」と書いてある。服装もそれなりに身綺麗にしている。思わず立ち止まってしまった。

すると男は、「この先のタクシー乗り場は現在使えないので、戻ってください、その先に乗り場の案内がありますと」と来た方向に指をさした。

ここで騙されて来た道を戻ってしまったのが運の尽き。

普通ならここで立ち戻るはずなのだが、あまりフシギに思わずついていってしまったのには理由がある。なぜなら、依然ポルトガルに旅行に行った際、リスボン空港は到着ロビーにぼったくりタクシーがいるので

場所がわからないのでウロウロしていると、先の男が現れ、「こっちです!」と親切にも案内してくれて、エスカレーターに乗り到着ロビーへ。到着ロビーの車付けからすっと現れた何やら汚いミニバンタクシー。

乗るとタクシーメーターがない。益々オカシイ。ドライバーにタクシーメーターはどこなんだと訊くと、ダッシュボード真ん中のボックスから配線丸出しのメーターをやる気なさそうに出した。黙ってたら言い値で請求するつもりだったのだろうか。

それでも荷物も子供もいるので、降りることは考えず、スキポール空港を出発した。

するとメーターの金額の上がるペースが速いこと。そもそもオランダの相場を事前に勉強しなかったのでよくわからないのだが、空港を出て5分で既に20ユーロ位は越えてたのではないか。本日泊まる宿までいくら掛かるのか、気が気でない。

ネットで調べるとどうやら空港から市内主要ホテルまでタクシーで50ユーロ、UBERなら35−45ユーロらしい。結局メーターは到着時70ユーロを超えた。

一体幾らが正しいのかは不明だが、70ユーロは絶対おかしい。この値段は払いたくないとゴネる我々夫婦。全く取り合おうとしないドライバー。ならばと本日泊まるAirbnbのホストに電話し、下に降りてきてもらい交渉に参加してもらうことにした。

これで一気に形勢逆転だぜ!

続く