スペイン〜ポルトガルの旅。前半はスペインのサンセバスチャンに滞在。次の目的地はポルトガルのリスボン。
強烈な南欧感
今回の民泊は繁華街のバイシャ地区・旧市街のアルファマ地区のとの境。到着して驚くのはゲットー感。壁という壁にスプレーの落書き、立ち小便の跡、散らかったゴミ。。。これだけで治安に対する不安を強烈に感じる。写真は日中撮影したものだが、実際到着したのは夜、いきなり暗闇でこの景色は相当怖い。つい前日までいたサンセバスチャンとはえらい違いだ。まさに南欧。
反面、翌日は美しい青空とカラフルな街並といった、美しい南欧の景色に魅了されることに。
強烈な日差しで、くっきり浮かび上がった影を踏んで遊ぶ娘。
街はこぢんまりしているが様々な景色があり、まるでテーマパークのよう。
まずは早速リスボン名物のトラム(市電)に乗って、旧市街を中心に散策をすることにした。トラムはここでは基本の交通手段。リスボンは平坦な場所が少なく、坂は急峻で歩道も狭く、歩くに適さない街。石畳の舗装もガタガタでベビーカーは役に立たず、正直子連れには難易度が高い。
トラムでアルファマ地区を散策
中心街からトラムで10分ほど坂を登って、アルファマのポルタス・ド・ソル広場で下車。ここには展望カフェがあって、ゆったりと昼食をとりながら中世のイスラム時代の街並を見下ろすことが出来る。先に見える海は実は海ではなくて大河。霞みで対岸が見えなくなるほど大きい。
サン・ジョルジュ城
ポルタス・ド・ソル広場を山側に向かって登ること10分、アルファマ地区の目玉、サンジョルジュ城に到達。12キロの子供には勿論急坂なので登ることは出来ず常に腕に抱えたまま。抱っこひもがあっても良かったかもしれない。
最初はイスラムの要塞として作られたという、重厚な建造物。娘は勝手にスタスタ進む。
敷地内にクジャクがのんびり歩いていて、娘は大喜びだった。
リスボンのグルメ
パステル・デ・ナタ(エッグタルト)に釘付け
エッグタルトはこの国の代表的お菓子。街の菓子屋には勿論、スーパーのパン売り場にも必ず打っている。甘いモノがそれほど好きでない自分としては、いままで特にエッグタルトに興味がなかった。そもそもカスタードだけのタルトってかけそばみたいなもので、具のない手抜き菓子じゃないのかと思っていた。しかし、本場のエッグタルトに出会って、まったく見方が変わった。パイ生地のパリパリ・サクサク感と甘さ控えめなカスタードと、焦げた部分のほろ苦さが見事に調和している。これで完成されていて他に足す要素が見当たらない。かけそばとは違うのだ。
コチラのお菓子屋さんは立ち飲みカフェ併設。エスプレッソをキュッと飲んでタルトを一つ口に入れるのが、散策で疲れたカラダをリフレッシュするのにちょうどいい。
安い・旨い・心地良いリスボンのレストラン
ポルトガル料理はシーフードが充実している。見た目は素朴なのだが、より素材の味を活かしている感じがして、日本人の口にとても合う。民泊先のオーナーに教えてもらった家の近所のレストラン、Maria Catina Restauranteはとても良かった。写真はタコのグリル。アクセントにコリアンダーが入っていたりして、エスニックな感じがいい。ここはアフリカとヨーロッパの交差点なんだなと感じる瞬間。これに合わせたワインはご当地のヴィーニョ・ヴェルデ、微発泡の白ワイン。
サービスについても満足。ワイン選びのアドバイスも積極的にしてくれた。また、子供の対応もよくシェア用の食器の対応等を素早くしてくれたり、厨房のお兄さんがうちの娘に魚の形をした人形をくれたりと、暖かみのあるお店だった。一点難を言えばハイチェアがテーブルに引っ掛けて使うタイプだったので1歳9ヶ月のうちの娘が蹴り飛ばして外れるなど、少々安定性に不安があったことくらいか。
二日目のお店はO Piteuというお店で肉を食べに行ったのだが、肉はロンドンと変わらずポルトガルでも肉+芋でしか無く、やはり美味しいのはシーフード。
単なるエビのアヒージョがものすごく美味しい。パンに付けるといつまでもパンを食べ続けられる。
豚肉とアサリの煮込み。豚肉にアサリの出汁が染み込んでいて旨い。この組み合わせは新しい。アクセントに黒オリーブとやはりコリアンダー。家でも作れないか研究してみよう。
あー。書いていて腹が減ってきた。また食べたい。ポルトガル料理。
続く
次回