主夫生活も4ヶ月目に突入し、毎日料理の支度をするという作業にようやく慣れてきた。とくに晩飯については要領が良くなってきた。きちんとした食事をつくることを心がけつつも、材料はシンプル、工程が少なく楽に、そして3,40分程度で素早く作れるものにしぼられつつある。今月の夕飯メニューも反省点があった。いくつか振り返ってみる。
■要領よく出来た晩飯
- 親子丼:
- 材料が少ないうえに調理時間は短く楽。丼だから汚す食器も少なくて済む。醬油・ダシ・みりんの煮立つ香りが海外生活者にはたまらん一品。
- カレー:
- 切った材料を即圧力鍋で煮込む手ぬき手法でも味に影響なし。アク取り?知らんわそんなの。
- やきそば(チョウメン):
- 英国系スーパーに麺と専用炒め野菜ミックス、チョウメンソースがそれぞれ普通に売られている。それらを中華鍋で合体するだけ。まな板を使わなくてすむ。
- カジキのソテー:
- 表面の片栗粉つけはビニール袋でやれば簡単。こちらの冷凍切り身は大きいので結構食べごたえがあり。
- 豚の角煮:
- イギリスは豚バラブロックが恐ろしく安い。圧力鍋で下茹でした後、味付けの為煮詰めるところが若干手間だが、なにより材料が少ない。
■一方面倒くさかった料理
- タコス:
- サルサソースとワカモレの準備、挽肉の準備、トルティーヤをあたためて保温する準備がそれぞれマルチタスクで発生し手間がかかる。材料も多い。ファーストフードっぽくてご馳走に見えないくせに面倒くさい。暇な時以外もうやりたくない。
- フォー:
- フォーに限ったことではないのだが、汁麺系は家族全員が揃った状態で作らないと、麺をゆで、具を作り、スープを温める作業が家族人数回数分発生してめんどくさい。当日、妻の帰りが急に遅くなったので、3つの作業を妻の帰宅後に再度繰り返すことになりゲンナリ。
上記以外にも中華炒めは調理時間も少なく、なにより美味しいのでレパートリーとしてはお気に入りである。私が愛用するレシピ本はウー・ウェンさんの「大好きな炒めもの」。
おなじみエビチリや回鍋肉、麻婆豆腐などの定番だけでなく、日本人には馴染みが薄い中国家庭料理も含め本場の味付けでかつ簡単に作れるレシピ本。中国の炒めものって基本的に凄くシンプル、材料が大体2種類程度しか入っていない。煎り卵とセロリの炒めとか、ブロッコリと豆鼓の炒めとか、鶏肉と唐辛子の炒め等々。なのでとても準備も楽。自分はかつてもやしにキャベツ、ピーマンなどいろいろな材料を鍋に突っ込んで炒めるラーメン屋のそれが野菜炒めだと思っていたので、この本で材料を絞って作るという中華炒めの美学に開眼した。また味付けについても、いろいろ混ぜたりするのではなく、鶏ガラスープの素、豆板醤、甜麺醤、豆鼓、オイスターソースといった調味料の中から、その材料を引き立てるものを選んで味付けするのが奥深くて面白い。家の冷蔵庫にはすっかり中華調味料が所狭しと並んでしまっている。