パリでカメラ盗られた その1/2

IMG_6097

最近旅行に行く度に災いが起こる。お祓いしたい。。。

このネタのシリーズも3本めを数え(一本目二本目)、どこまで不幸の連鎖がつづくのかこちらもヒヤヒヤしている。

さて、4月の下旬、日本からはるばるロンドンに遊びに来た父を連れ、パリ12日の弾丸旅行に連れて行った。

70歳中盤に差し掛かった父は海外旅行をろくにしたことがなく、今回のロンドン訪問が初ヨーロッパ、たった2週間のロンドン滞在だが、折角なのでロンドンの地味な街並ではなく、パリの壮麗な景色を見せてあげたかったのだ。

とにかく時間がないので2日間でエッフェル塔からルーブル美術館、モンマルトルなどめぼしい観光スポットは全部回るという、まるで学生のような力技仕様の旅程を組む。

一日目はロンドンからは朝8時のユーロスターに乗り、12時前にはパリへ到着。そこからエッフェル塔へ、最上階からの帰りのエレベーターが激混みだったために全て階段で地上まで降り、凱旋門に登り、シャンゼリゼを下ってコンコルド広場まで約2km歩き、地下鉄でアルマ橋まで向かい、そこからセーヌ川クルーズを楽しみ、最後にオスマン通りのホテルに到着すること既に午後8時。

この間、昼飯は時間を惜しみエッフェル塔の下でパニーニを買って歩きながら食べただけ、オシャレカフェなどで休むなど言語道断。ひたすら目的地まで進め進めとばかり、まさに地獄の行軍を果たした我々父子はもうクタクタ。70過ぎの親父は足の皮が剥けたのに加え、凱旋門の螺旋階段で完全に足腰に来てこれ以降長い階段が登れなくなってしまった。

インパール作戦並のドSな行軍の後だが、ディナーは二人共ジャケットをきちっと着こなし、レストラン(セーズオスマン)でブルゴーニュの赤を傾けフレンチを楽しんだことだけは付け加えておく。

つづく

コッツウォルズで車がパンク その2/2

これまでのあらすじ:
日本から遊びに来た両親を連れてコッツウォルズ地方へドライブの旅へ。最終日の朝、路肩に乗り上げた車の助手席側の前輪がパンク。ピンチに陥る。

road

スペアタイアはどこだ?
困った。家族と荷物を満載でパンク。しかも問題は民家があるとはいえ国立公園内のど田舎。観光では人里離れたのんびりした景色はウェルカムだが、一転、他人のヘルプが必要になるような状況に陥るとこの景色は地獄絵図に変わる。

と言っても最初は意外と冷静だった。なぜなら、スペアタイアをつければ近くの街のガソリンスタンドで交換できるのではと考えたからだ。

ところが、トランクの底を開いてみて衝撃が走る。

スペアタイアがついていない。この車。
スペアタイアがあるはずのくぼみには、スプレー式の修理剤ぽいものが付いているだけ。

車の中は幸い2歳の娘はすやすや寝ているが、母親はひどい風邪を引いており、寒さに震えている。

とりあえず車のリース会社に連絡、AAに連絡してヘルプを依頼せよとの指示をもらう。AAというのはAutomobile Associationの略、要はJAFみたいなもの。こちらを呼び出して1時間半後に到着するとのこと。

案の定イギリス、30分遅れると連絡が入り2時間待ちの羽目に。脇道への入口を塞ぐように車を停めてしまったので、その間脇道に入る車に迂回してもらうようひたすら謝りまくる。中にはこちらが困っているのを説明してるのにも関わらず、どけ!コラ!ばりにクラクションとパッシングと文句を言いまくる居丈高な野郎がいて本当に頭にくる。

そしてAA降臨!
電話をかけて2時間、ようやく救世主AAの黄色い車がやってきた。そして人の良さそうなおじさんが降りて来た。

AA

早速スペアタイアに交換してもらう。その後近くの(といっても10マイル先の)Eveshamという街のタイヤ屋さんに案内してもらい、事なきを得た。

changing-tire

しかし、昼飯も子供に食べさせることが出来ず、時間は既に午後1時を過ぎている。本来午後はさっさとロンドンに帰る予定だったので予定が完全に狂った。

しかしこの不吉な空気をどうにかしたく、気を取り直し、再びコッツウォルズへ戻り、最後にHidcote Manor Gardenという庭園へ。

hidcote-manor

綺麗な庭園もさることながら、庭園の外に広がる牧草地ではのどかに草を喰む羊が間近に見れた。彼らボケーっと見て今日の心のキズを癒やしたのだった。

sheep

そして、この翌週の旅でさらに不幸が訪れる。

つづく。

コッツウォルズで車がパンク その1/2

最近旅のアクシデントが多くてお祓いに行きたい気持ちになる。

4月中旬、日本より両親が遊びにきたこともあり、家族+両親の5人で英国コッツウォルズ地方に23日のドライブ旅行に出掛けた。

初日はバースへ。ローマ時代の浴場を見学。2000年前ローマ人がはるばるこんなところまで来て風呂を作るそのこだわり・情熱がすごい。半端無く風呂が好きだったのだろう。

bath

その後コッツウォルズ南部地方の美しい自然と鄙びた村を回る。

IMG_6072

2日目はコッツウォルズ北部へ移動。午前中は引続き美しい村々を訪れる。本当に癒される。

hibury

午後は早めに宿泊先であるチャリングワース・マナーハウス・ホテルに向かい、アフタヌーンティーを愉しんだ。

Charing Manor
Charingworth Manor Hotel HPより

3日目は午前中は引き続きコッツウォルズ北部を旅し、Hidcote Manor Gardenという庭園を訪れた後、早めにロンドンに帰るはずだった。しかし事件は起きた。

チッピング・カムデンという町に訪れた時の事だった。

町外れを進んでいくと、美しい住宅街に景色が変わった。住宅街を走る狭いが車の往来もそこそこある上下2車線の道沿いに、ガイドブックで見た曲線が美しい茅葺き屋根の家が見えてきた。

house

写真を撮るために母と妻をおろそうと、路肩に寄ったのだが、車は大人4人+子供1人+荷物満載の状態、ブレーキの利きが甘くそこそこスピードを出したまま路肩の段差を乗り上げてしまった。すると、ガツンとものすごい衝撃が左前車輪に走る。茂みに隠れて石段がよく見えなかったのだが、結構な段差があったようだ。あっ!と思いきや、ダッシュボードの警告灯が黄色く光る。なんとタイヤの空気圧低下信号が出てしまった。あれよあれよというまに左前のタイヤの空気圧が0となった

外に出てみると見るも無残なぺしゃんこのタイヤ。ああああ。。。。

flat-tire

つづく。

アムステルダムのボッタクりタクシー その1/2

amsterdam

最近旅のアクシデントが多くてお祓いに行きたい気持ちになる。

4月上旬、オランダのアムステルダムに34日の旅に出たのだが、スキポール空港でいきなり騙された。

家族3人、荷物一杯でタクシー乗り場へ向かおうと、空港の建物を出る直前で事件は起きた。

タクシー乗り場への出口の前に、なにやら背が高く、人当たりの良さそうな中東系の青年が「Taxi?」と声をかけて来た。

ん?と反応する私。「私はオフィシャルのタクシーガイドです」と胸のバッジを指差した。そこには「Official Guide」と書いてある。服装もそれなりに身綺麗にしている。思わず立ち止まってしまった。

すると男は、「この先のタクシー乗り場は現在使えないので、戻ってください、その先に乗り場の案内がありますと」と来た方向に指をさした。

ここで騙されて来た道を戻ってしまったのが運の尽き。

普通ならここで立ち戻るはずなのだが、あまりフシギに思わずついていってしまったのには理由がある。なぜなら、依然ポルトガルに旅行に行った際、リスボン空港は到着ロビーにぼったくりタクシーがいるので

場所がわからないのでウロウロしていると、先の男が現れ、「こっちです!」と親切にも案内してくれて、エスカレーターに乗り到着ロビーへ。到着ロビーの車付けからすっと現れた何やら汚いミニバンタクシー。

乗るとタクシーメーターがない。益々オカシイ。ドライバーにタクシーメーターはどこなんだと訊くと、ダッシュボード真ん中のボックスから配線丸出しのメーターをやる気なさそうに出した。黙ってたら言い値で請求するつもりだったのだろうか。

それでも荷物も子供もいるので、降りることは考えず、スキポール空港を出発した。

するとメーターの金額の上がるペースが速いこと。そもそもオランダの相場を事前に勉強しなかったのでよくわからないのだが、空港を出て5分で既に20ユーロ位は越えてたのではないか。本日泊まる宿までいくら掛かるのか、気が気でない。

ネットで調べるとどうやら空港から市内主要ホテルまでタクシーで50ユーロ、UBERなら35−45ユーロらしい。結局メーターは到着時70ユーロを超えた。

一体幾らが正しいのかは不明だが、70ユーロは絶対おかしい。この値段は払いたくないとゴネる我々夫婦。全く取り合おうとしないドライバー。ならばと本日泊まるAirbnbのホストに電話し、下に降りてきてもらい交渉に参加してもらうことにした。

これで一気に形勢逆転だぜ!

続く

主夫のおすすめグッズ: マキシコシ・プリオリ チャイルドシート

ヨーロッパのベビーカーは日本製と比べて大きくて重くて取り回しが良くないものが多い一方、ベビーシート/チャイルドシートについては良い物が多いように感じる。特にヨーロッパ大陸の国々は車で国境を越えて長時間移動する機会も多いだろうから子供の快適性・安全性の確保については相当研究が進んでいるだろうし、何より車内のスペースの制約は日本もヨーロッパも同じ、従ってコンパクトかつ実用性の高いものを作っていると思う。

買ってよかったなと思った一品がこちら。マキシコシ・プリオリ。個人的な経験として国内でレンタルしたベビーシートはシートの装着方法が難しく、イライラするし、きちんと固定できたのか不安に思うものもあったのだが、こちらの製品はものの30秒で脱着できる。したがって掃除やカバーの洗濯も気軽にできるのがポイント。

maxicosi-priori
出典:www.halfords.com

肝心のシートはシート側面も深く側面からの衝撃にも対応、きちんと子供の身体をホールドしてくれ、うちの娘は快適な様子、ぐずらない。なお4段階にリクライニングできるので眠るとき、起きている時で角度を替えて心地よさを維持することが出来る。

欠点は日本では手に入りにくいことか。amazonで売っているようだが値段も外国製ゆえそれなりに高くなってしまう。イギリスであれば100ポンド=16,000円くらいなのに、日本では3万円以上になるようだ。もし中古で1−2万円台があったら速攻手に入れるべきアイテムだと思う。