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2016-07-28

子連れクルーズ旅行のススメ

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7月の半ばにクルーズ船に載りノルウェーのフィヨルド地方へ旅した。

フィヨルド地形が創り出す大自然の美しさ・壮大さについては言葉にすることが畏れ多いほど素晴らしかったのは勿論だが、日本人には馴染みの少ないクルーズ船(豪華客船)による旅というのも、子供の家族にとっては移動の負担が少ないなど利点が多数があり、子育て世代の英国駐在日本人にオススメの旅であることを是非アピールしたい。

ここでは自分が利用したP&Oクルーズをベースに説明する。

クルーズ船とは

宿泊用の客室・レストラン、バーは勿論、映画館、ショッピングモール、プールなどのエンタメ機能を豪華客船のこと。まさに動くホテル。フロアは10F以上あり、寄港地の街から見る船は高層ビルのよう。我々が乗った船は中型のオーロラ号で乗客1,900人、クルーが850人の規模だが、大型のブリタニア号となると3,400人の乗客、1,300人以上のクルーが乗船し、レストランの数も10箇所以上と、むしろ動く街である。

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どのようなツアーがあるか

サザンプトン港発着のクルーズと、フライトと組み合わせ、外国でクルーズをして帰ってくるフライクルーズとがあるが、ここではサザンプトン発着のものを一部紹介する。

  • イベリア半島 (7泊)
  • 地中海 (14泊)
  • 北欧(7泊)
  • カリブ海片道 (14泊)
  • などなど

なぜクルーズがオススメか

1.値段が安い

我々が利用したP&OクルーズのHPを見ると、78日のクルーズが一人£700程度から揃っている。ちなみに日数と客室のグレードで値段が決まっていく。客室は船底に近いほうが安く、窓が付いているほうが高くなる。13食の食事代、ショーやイベントなども料金に内包されているので船内の支払はナシ。同様のサービスが楽しめる日本のクルーズ船としては飛鳥IIが有名だが、とにかく高い。3日間のクルーズでも一人14万円程度もかかり、1週間のクルーズになれば最低40万円からのスタートとなる。定年後のお金持ちならともかく、到底一般人には贅沢過ぎる。それがイギリスではとてもリーズナブルに楽しめてしまうのが素晴らしい。

78日の海外旅行を普通にした場合、場所にもよるが、結局このくらい普通にかかってしまうだろう。例えば子供が2歳以下の場合を想定し、宿泊一泊15000×7日+航空券代50,000×2=205,000円。これに移動費用、13食の食事代を考えたら、あっという間にクルーズ代より掛かる計算だ。

2.移動が楽

クルーズは一旦出港してしまえば、船が目的地の港から港に寄りながら旅が進んでいく。子連れの場合、一回の旅で1日毎に複数箇所を移動していくなんてことは自殺行為に等しい。移動時間ばかりに時間を取られ、それトイレだの、それネンネだのであたふたして、のんびりすることなど不可能だ。親子共々疲弊するのは目に見えている。一方、クルーズなら自宅から乗船するまでの移動が若干大変なだけで、その後は楽。子供も食事・昼寝と普段通りの生活リズムで次の寄港地に到達することができる。

3.子供の世話が楽

託児所の存在

無料の託児所付きで、乳幼児から児童まで保育スタッフが対応してくれる。大人でも1週間の旅行は疲れが溜るので、子供にとってはなおさら辛いと思う。そんな中、子供が思いっきり遊べる場所があるのはとっても助かる。なお、親にとっても暫く子どもと離れる時間を持てるのはとても助かるものだ。普通に旅で子供をどこかに預けてディナーをするなんて芸当は普通不可能だからだ。朝は9時から夜は10時くらいまで好きな時間に預かってもらえるため、親はその間、夕暮れの海を眺めながら夕食をとるも良し、バーで一杯しながらジャズを聞くも良し。普段できないことが、クルーズ船なら簡単に出来てしまう。

その他楽な点

託児所に加え、他にも楽な部分がある。まず食事をするのも昼寝をさせるのも全て同じ建物(船)内で出来てしまうこと。移動に骨をおる事は一切ない。レストランには子供メニューも用意されており、食べさせるものに悩む必要が無い。追加コストは一切ない。寄港地でも、さっと船にもどれば子供の昼寝もさせることが出来る。

共用の無料ランドリーもついている(洗剤は有料)ので、汚れ物は自分たちで洗える。1週間の旅の間に時々洗濯すれば、持参する衣服も少なくて済む。

どんな楽しみ方ができるか

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船内の楽しみ

  • 大海原を眺めながら一杯やる
    • 船内やデッキのバーで一杯やるのは最高である。
  • 劇場でショーやコンサートを観賞する、バーでジャズを聴く
  • どうしてもお年寄りがメイン顧客なので、劇場でのステージショーは年寄りくさい趣味のものが多いことが難点。
  • 映画を観る
    • 映画館では大人向けから子供向けまで日替わりで映画が上映されている。
  • カジノ
    • 大人の遊び、子供は入れません。
  • 出港パーティ、ワインテイスティング会などの各種船内イベント
  • 子供向けアクティビティ
    • 我々の旅では子供用のフットサルコートでサッカー教室が開かれていた。
  • プール
    • 室内プール、室外プール、温水ジャグジー、子供用プールなど多彩。
  • ジム
    • ついつい暴飲暴食になるので、重宝する。ヨガ教室なども開催。
  • のんびりデッキで本を読む
    • 皆さんこの楽しみ方が基本のようで、太陽が輝くデッキの上でKindleを読む人をよく見かけた。

 

寄港地での楽しみ

オプショナルツアー

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クルーズツアーのメインイベントの1つだと思う。各寄港地でのエクスカーションを愉しむことが出来る。時に鉄道の旅だったり、バスツアーだったり、小型ボートでの探検だったり、山登りだったりと多彩。追加料金がかかるが、クルーズ会社主催の為、万が一トラブっても帰るまで船が出発することが無く安心。ただし、ツアーによっては子供の年齢制限等があるので注意。また、子供を託児所に預けて両親が同時に下船することが出来ないので、大人だけツアーに行くことは不可能。

ぶらぶら街歩き

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もちろん、気ままに街を歩いて適当にショッピングをしたり食べ歩きをするのも一つの楽しみ方。困ったらすぐに部屋に戻ることができるので、昼寝の時間も確保できる。子連れではこういった旅の仕方も重要。

食事について

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食事代金は基本的に旅費に含まれている。但し、追加料金がかからないレストランは場所が限られている。そのうちひとつはビュッフェ形式になっており、カジュアルなファミレス的雰囲気で子連れに人気。その他若干格上のレストランが幾つかあるが、別途カバーチャージがかかる上、メニューによっては追加料金が数ポンドかかったりする。そのようなレストランは食事もおいしく雰囲気もよく、人気が高い。出発前にオンラインで予約を入れておかないと乗船してからは予約が取れないことがあり要注意。

お酒はレストランでもバーでも課金対象。但し、ビールもワインも大体街中のパブ程度(45ポンド)でそれほど高いイメージはなかった。レストランで飲むワインは4本、6本、10本などまとめて割引チケットを購入することが出来る。毎回テーブルで好きなワインを選んでチケットを切る仕組み。長旅なので結局いろいろ飲んでしまう。だからこちらのほうが結局安くつく。

チャレンジングな点

日本人には馴染みの薄いクルーズ船の旅、いくつか大変な部分はある。

ドレスコードの存在

場所や時間帯によってドレスコードが存在する。クルーズならではのお作法なので、守らないと非常に恥ずかしい思いをするので注意が必要。

  • ブラック・タイ・イブニング
    • 1週間のうち、2日ほどはディナー時刻以降、主要レストラン、バーなどの施設内ではバシッと正装をしなくてはいけない。男性はタキシードに蝶ネクタイ、なければダークスーツにネクタイといった服装、女性はドレス。それにしても、やはり西洋人のタキシード・蝶ネクタイはカッコイイ。特におじいさん。昼間のみすぼらしいジャンパー姿は日本と同じ、しかしブラック・タイになると一気にショーン・コネリーのような渋さに早変わり。おばあさんも体型はアレだが素敵に決まっている。やはり洋服は西洋人の為の服なんだと再認識する瞬間。
  • イブニングカジュアル
    • 男性は襟付きのシャツを着る、Tシャツ・ジーンズはダメよといったユルイドレスコード。これが夕方以降の船内はこれが基本。

英語力が必要

  • イギリス船なので放送は全て英語。各種注意やスケジュールの変更などのアナウンスを聞き逃さないよう、わからない場合フロントに確認するなど、きちんと理解しておきたい。
  • レストランが混んでいる場合、ディナー相席となる可能性がある。これはソーシャル活動の一つとして旅の楽しみでもあるのだが、見知らぬ人とディナーを共にして社交活動をするのは日本人的には慣れておらず少々厳しい。こころして望むべし。もちろん、自分たちだけで座りたいとスタッフに伝えて、その分待つということも可能。
  • オプショナルツアーなどでは出掛けた先で昼食を取るが、そこでは相席になり、会話が始まる。これは避けようがない。

しばらく日本食が食べられない

白い米、ラーメン、そば、うどんなどは口にすることが出来ない。辛抱するか、寄港地で日本食レストランを探すしかない。カップ麺を持参すると良い。子供のためには、サトウのごはんやインスタント味噌汁などを持参するのが良いかと思われる。

最後に

乗客の7割〜8割はお年寄り。それ以外は家族連れが占める。ただし白人がほとんど。アジア系や黒人など他の人種は非常に少ない。船のクルーに聞いてみると、アジア人については香港系の人は多いようだが、日本人は滅多に見ないとのこと。自分たちのツアーも、我々家族以外に一組日本人がいただけ。手軽さ、そして子供の世話が楽な点を考えるともっと日本人の利用が拡大してもよいのではないだろうかと思う。

写真引用(上から2番目):Britania@wikipedia

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