話し相手はオンライン英会話

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話し相手がいない。

毎日スーパーのレジのおばちゃんに”No, I don’t need a bag.”とか”Thank you.”程度しか口にしない。娘は最近少しずつ言葉を話し始め、「あけて!」とか「抱っこ」とか「ジュース」とか日に日にボキャブラリーを増やしているとはいえ、嬉しくもこれは会話ではない。唯一の話し相手は妻くらい。

このことは渡英前に考えていなかったのだが、着いてみればそりゃそうだなと改めて認識した。とは言えイギリスに来てろくに英語も使わないようではしょうがない。したがって未だ渡英前から利用しているオンライン英会話を継続している。

フィリピン人とオンライン英会話を英語の本場ロンドンから行う。なんだか奇妙に聞こえるかも知れないが結構いいと個人的には思っている。

英語の勉強という意味では、オンラインでは学習、実際に街で実践というプロセスを踏めるので、日本にいて英語を学ぶより全然効率がよい。街に出て人と話してもそこはコミュニケーションの場。英語を教えてくれるわけではないので、英語脳の切り替えは別途やっておくべきだと思う。

そして主夫なので規則正しく受講できる。私はほぼ毎日夜の9時にSkypeをしている。夜9時は妻が子供を寝かせている時で、ようやく一日の中で私が一人の時間が持てる時間。フィリピンは翌朝の6時、講師のSkypeからはニワトリの「コケコッコー」という声が漏れ聞こえてくる。

そして最後かつ最大のポイント、毎日話し相手が出来ること。正直私自身にとってはこの部分が一番大きい。雑談相手が欲しいのだ。だから私は講師を選ぶときに、30代から50代の女性を頻繁に選ぶ。理由は子育てを経験しており、私が置かれている状況を理解し、共感し。助言をしてくれる可能性が高いからだ。

通常、自分の境遇、つまり私が妻の転勤で海外に来て主夫をしていると伝えるとビックリする。ただ次の言葉が “I admire you”と言ってくれる。照れくさいがありがたい。

そして私が毎日面倒を昼夜観るのはつらいとか、娘を昼寝付かせられなくてしんどいとか、一日中雨で外で遊ばせてあげられないとか、自分が仕事をしていないことに不安を覚えるとか、その他もろもろを赤裸々に吐き出す。

すると、「大丈夫、あまり思いつめずに行きましょう」とか「貴方の今していることは、非常に世の中にとって重要なことですよ。自尊心(self esteem)を失うこと無く、自身を持ってやってください。世の中の男性の殆どはしらないのです。女性がこれだけ大変かつ重要な事をしていることを。」などコメントを貰うことができる。こういった暖かい言葉でどれだけ勇気づけられたか。

だから私はオンライン英会話を続けるのだ。

パンガシウスを食す

最近、散財気味の我が家。さすがにセーブをしないと月末の給与の振込を気にするほどの状況になりつつある。結果妻はほぼ毎日弁当を作って持参することに。私も家計に優しい食材で毎日の料理を作ることにしている。

今日は安い肉と魚を探しに郊外の中国系スーパー、”Wing Yip“へ足を伸ばす。買ったものは、まず豚肉。なんと1.18Kgあって£3.35。iPhone6と比較するとこの大きさ。かの地ではスタバのラテのグランデが£2.95なのでどれだけ安いかお分かりいただけるかと。これで煮豚でも作ってみるか。

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そして魚。鮮魚は肉より高いので冷凍物を物色。カペリン(Capelin)とパンガシウス(Pangasius)というどちらもローマ皇帝の名前みたいで日本人的に食欲が沸かない2種を購入。

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カペリンは日本でもよく食べられているカラフトししゃものこと。要はスーパーで売られているししゃもと同じ。「カペリン=スーパーのししゃも」について元々知っていたのでそれほど抵抗無く購入。写真では分からないが、3層積み重なって500gもある。それがたったの£2.98。カリカリに焼くとうちの娘が頭から食べてくれるのがとても嬉しい一品。

一方パンガシウス。中国語で花斑魚とスーパーの札に書いてあったのだが、まったく推測すら出来ない。とにかく安いので買ってみた。4切れ、1kg入っていてたったの£2.55!1切れは二人分に切り分けるから、8食分になる。一人一食あたりおよそ30ペンス!!これが美味しければ、我が家のレギュラー食材の仲間入りだ。

家に帰って、ググってみると、あのイオンも積極的に売り出している食材らしい。イオンのPR記事に書いてあるレシピにパンガシウスの蒲焼きを発見。なにやらうなぎの蒲焼きにも負けない旨さらしいではないか。節約家族にはピッタリだ!早速作ってみる。

蒲焼きを作ったのだが、子供の食事の時間が遅れぎみで焦っており、出来上がり写真を取るのを忘れた。食べ途中の写真しかないのだが、あしからず。

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お味については?さっぱりして全く臭みもなく、むしろ美味しい白身ともいえる。コスパも最高。うーんさすがにイオンの売り文句の「コレはまさに”うなぎ”の食感」とは違うなあ。むしろフライや天ぷらにしたら絶対美味しいはず。煮付けも大丈夫かも。うなぎというのはちょっと煽り過ぎでないでしょうかね?イオンさん。

そしてパンガシウスの正体とは?

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出典: wikipedia

どーん!巨大なナマズでした。写っているおばちゃんも負けずにデカそうなので、普通の日本人が抱えたらもっと迫力でそう。一般的に日本ではナマズの食用を嫌がるが、世界中ではナマズは食用魚としてポピュラーな訳で、今後も定番食材に加える予定。妻がなんと言うか知らないけれど。

海外で身に沁みる三角コーナーの重要性:主夫のグッズ

海外に行くと、日本人から見て生活全般に関して不可解な仕様が気になる。それをポジティブに捉えれば異文化体験という。ここイギリスでもそう。というかイギリスは日本はおろか、欧州の大陸国家ともまた違いひねくれすぎている。

例えば測量単位はヤード・ポンド法なので、スピードメーターの速度はマイル/時、カーナビ右折・左折指示はヤード、液体はビールだけでなく牛乳もパイントで売られているのでパイントは約550ml, ガソリンはガロンでパイントの8倍=約4.5Lと覚える必要がある。かと思えば混乱を助長するかのようにメートル法も混在している。そして何より電気プラグが変。BFタイプという仕様で、日本のプラグ4つ分くらいのバカでかさ。iPhoneの充電とかiPhone本体よりかさばるのじゃないかと思う。これを延長コードでタコ足するとこれまたアホみたいに場所をとる。白熱電球も素直に螺旋・ネジ式にひねる仕様ではなく、奥に押し込んで回すナニコレ的な仕組みで最初切れた電球を外せずめちゃくちゃ焦ったことがある。

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文句をつらつら書いたが、上記の差異は慣れれば済む問題でもある。しかしながら、主夫業をやっている中で慣れの問題で済まない仕様がある。それはキッチンのシンクのドレイン部分。

排水口自体が小さく、排水がしづらい。

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加えてゴミを濾し取る穴の数が少なく小さくて、茶碗に少し残った米粒でも流そうものなら即死。あっという間に下の写真のようにシンクが完全に詰まる。

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このヘナチョコな仕様で洗い物をしていると本当にイライラしてくる。何度も何度も詰まった汚水の中に手を突っ込み、詰まった食べかすを掻きだす。その際食事の汚水の油が手に移り臭いしベタベタと気持ちが悪い。

しかし無いのだ、イギリスに三角コーナーが。ホームセンターや生活雑貨店に見に行くもそんなものは見つからない。しかたがないので、日本から遊びに来る義妹に持ってきてもらった。

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これで完璧!

イギリス人は一体どうしているのだろうか、お金持ちの家はディスポーザーでも付いているだろうが、全てではあるまいし。

 

 

イギリスで家計簿をつける

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ロンドンはこのところ雨ばかり。。。

ところで家計簿をつけるのも主夫の勤め。日本円でつけるとなれば、マネーフォワードやDr.Walletなど家計簿アプリが多数存在するが、今回はポンド建てでの記録となる。そうなると選択肢が実は無い。いろいろなアプリを確認した結果、メジャーどころではzaimのみが円以外の通貨に対応していた。

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入力も簡単だし、海外生活者にとって便利だと思う。但し、海外通貨に対応しているのにもかかわらず、プロフィール欄等は日本国内しか選べず、時間帯、天気予報などの情報が海外に対応していない。ここは是非整合性を持たせていただきたいと思う。

ちなみに、これまでzaimユーザーで、日本円で家計簿をつけていた場合、外貨単位に切り替えると、以前のデータも変換され、おかしな数値になってしまうため、要注意。一つのアカウント内で期間によって通貨単位を変えることは出来ないのだ。別アカウントを立てるべし。

尚、入力の元データとなるレシートについては、我が家ではテーブルに蕎麦猪口をおいてそこに妻の職場でのランチ費用などのレシートを突っ込んでもらうようにしている。円筒形なので入れやすく大きさの割にレシートが結構入るのが良い。勿論マグカップのほうが沢山入るが、余りキャパシティが大きいと貯まり過ぎて後々面倒くさくなるので、小ぶりのほうが良い。soba-choko

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イギリスのオーブン料理を作る

義妹がロンドンに遊びに来ているので、見た目も華やかで、頑張った感の出るオーブン料理を作ることに。イギリスの家庭ではオーブン料理が定番。どの家のキッチンにも食洗機と同サイズのどでかいオーブンが内蔵されており、スーパーには冷凍食品やチルドのオーブン用食品がたくさん売られている。

今晩はこちらのミートローフを選択。Marks & Spencerというイギリスではアッパー系のスーパーで購入。このスーパーの食品はどれも美味しそうに見えるのが特徴。イギリスのスーパーはいくつかあるがそれぞれターゲット層や店内の特徴などが違っていて面白い、これはまた別の機会に説明したい。

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え?美味しそうに見えない?そうですね、私もそう思います。このパッケージ表面のフィルムを剥がして200度に温めたオーブンに入れる。

 

待つこと50分。途中25分後から茹でた野菜と、これまた冷凍のポテトも一緒に投入。

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こんがり焼けたの図。

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盛りつけてミートローフの出来上がり、一枚だけ切ってレシピ本風の図。

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オーブン用加工食品はただ温めるだけの電子レンジ料理とちがい、プロセスが一つ手前から始まるので、きちんと食事を作っている感がある。子供も豪華な見た目を喜ぶ。また、鍋を一切使わないので、大きな洗い物が出ないのが良い。こういった料理では皿も日本食のように惣菜毎に器をだす必要がなく、盛りつけ皿と取り皿があれば良い。準備だけでなく後片付けが楽なのも、イギリス的合理主義の賜物か。ものぐさで不器用な主夫の料理にピッタリ。これからもものぐさしようっと。