主夫のおすすめグッズ:Pockitベビーカー

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Pockitはなんと飛行機にキャリーオンできるベビーカー。渡英前に購入。渡英時は勿論、全然バリアフリーじゃないロンドンでの生活(特に地下鉄)、そしてイタリアやスペイン旅行等でも大活躍。これ無しに今の生活は無いと言ってもおかしくない。

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ブライト艦長もビックリ!?Zガンダム並の変形機構。こうすると、空港のゲートで大体半信半疑になっているお姉さんもびっくりしてその後笑顔になるリアクションを取るので面白い。ちなみにイギリス英語ではベビーカーのことをbuggyとかpushchairと呼ぶ。strollerはアメリカ英語。

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車のトランクにもこんなに小さく収まる。普通ベビーカーは畳んでもそれなりに大きく、車のトランクでも結構場所を取る。特にイギリスのベビーカーはたとえコンパクトサイズでも鉄パイプの構造物のようながっしりした作りなのでコンパクトカーだと他の荷物が入らなくなる。これなら車で出かける時に迷わず持っていけるのが嬉しい。

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出典:wikipedia

ところで、これがイギリスのベビーカー。もはや乳母車といったほうがしっかり来る一品。冗談でなくハロッズで普通に売っていたのでビックリした。さすがにこれを使っている人はまだ見たことはないけれども、こちらの貴族階級の方が古城の邸宅で使っているのだろうか。

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閑話休題。機内持ち込み時には上の写真の付属のトートバッグに入れて肩に担げばOK、トランク左にあるフットマフはロンドンのPapas and Mamasという子供用品店で購入したまったく別のもの。たまたま同じターコイズブルーがあり、まるで付属品のよう。この店にベビーカーで入るやいなや、さっそくバイヤーさんに目をつけられて、「これどこで買ったんですか?、展示会しか見たこと無いので、持っている人を初めて見た!今度イギリスにも入荷しようと思ってるところなんです。」と羨ましがられた。さすがプロは知っている。

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フットマフと組み合わせて英国仕様の出来上がり。

良いことばかり書いたが、変形機構のために犠牲になった部分もいくつかある。フレームが弱く、耐久性に心配があるところと、車輪の外径が小さいので石畳や歩道の段差で車輪がつっかえること、雨には殆ど無力なところ。でも2万円以下であることを考えると、全く買って損はなかったと思う。

親子クッキング:スコーンを焼く

cooking

ハムステッド・コミュニティーセンターの子供教室、木曜日のプログラムは親子クッキング。イギリスならではの焼き菓子を作ることが出来る。

今回のメニューはイギリスを代表するお菓子、スコーン。下がレシピ。

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レシピは極めてざっくりしている。バターで小麦粉を練って、レーズンを入れて形を整え、オーブンで焼くだけ。公民館にもオーブンが設置されているので、簡単に焼き菓子が出来る。うちの子はちょっと興味を引くほどの歳になっていないので、小麦粉が手にくっつくだけで気持ち悪がって手を洗いに行こうとする。結局自分がほとんど作ることに。でも型抜きだけは粘土遊びと同じだから楽しそうにやっていた。

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出来上がりの見た目はまるでクッキー。良い香りに期待を膨らませながら一口かじってみると、味が無くて超粉っぽい。ハッキリ言って不味い。砂糖がはいってないから当たり前か。これにジャムやクロテッド・クリームを付けて食べるのが本場の食べ方だろうが、こんなゴワゴワした食べ物、そこまでして食べる価値があるのだろうか。

簡単なので皆さんもお試しあれ。

ロンドンの保育園事情

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子供が21ヶ月目になるので、そろそろナーサリースクール(保育園)に入れたいと思うこの頃。渡英するまでは昨年の4月から都内の保育園に通っていて、先生やお友達と一緒に規則正しい生活をすることで子供なりに楽しんでいたし、社会性やマナーも徐々に身に着けるようになっていたと思う。

ロンドンに来てからは基本的に私が一日中面倒をみている。平日午前中は地元のコミュニティセンターの子供向けの集まりに顔を出したりしているが、昔みたいに決まったお友達や先生との交流は無いのでかわいそう。更には、保育園に通わせることで私自身も少し子どもと距離を置く時間が平日日中にできれば主夫以外の違う活動にチャレンジできるかなと思っている。ということで最近ナーサリースクールを調べているのだがなかなか難しい。

とりあえず訪問した近所のナーサリーの価格表が以下。
IMG_53883歳以下の全日がWeeklyで£440!  日本円(£1=¥170)に換算すれば約75,000円。4週で約30万円。勿論訪問したところが近所で一番高級なナーサリーだったので仕方がないのだが、たとえ一月20万円でも普通の赴任家族には不可能な数字。それでも週5日でのフルタイムでの希望者が多く、ウェイトリスト行きだそう。

但し上の表にあるように、イギリスのナーサリーではフルタイムは勿論、午前午後や週のうち何日だけ登園する、のように細かく設定できるので、費用は調節できる。ただし、それでもたった週一日全日通わせるだけで£114.82*4=£459.3=¥78,078も月々かかる。。。

日本はフルタイムでの登園が当たり前であるのと、日本では公営の保育園があり、地方自治体からの補助があるため安価でサービスが受けられるのとは大きく違っている。

ただ、共働きの家族が多いのはイギリスも変わらないわけで、なんでこんなに高いのか、そして細かく登園のスケジュールを細かく決められる必要があるのか、不思議に感じているのだが、恐らく1. ナニーの存在と2. フレキシブルな仕事スタイルの社会的容認の2つがあるのではと思う。

ナニー(シッター)が広く利用されている

街を歩いていても、フィリピン人などのナニーが1,2人の白人の乳幼児を連れて歩いているのを見かけるし、児童館のような子供向けの施設に親ではなくナニーが連れて行って遊ばせているのもよく見る。費用をシェアできるし、仲良い遊び相手もできるので、ナニーを複数家庭でシェアして2,3人まとめて面倒を見てもらうことも多いようだ。こうやって、保育園費用よりも安いオプションを利用することで全体の育児費用をやりくりしているのかもしれない。安価な労働力を利用できるのは英語という言語だからこそだと思う。日本でこれをやろうとしても、日本語が出来る人材がいないだろうし、いても費用がかかってしまう。

フレキシブルな仕事スタイルが社会的に認められていること

こちらの子育て共働き家庭の仕事の仕方は、夫婦のどちらかがフレキシブルな時間帯で働いて子供の面倒を見ること。こちらで出会ったカナダ人夫妻は、奥さんが以前は大手化粧品メーカーで働いていたが、子育てを機に週に数日だけ働ける小さい化粧品会社に転職し、仕事の日だけは子供を保育園に通わせたり、ナニーを使って子供の面倒を見てもらっている。また別に出会ったイギリス人・日本人夫妻はイギリス人の旦那さんのほうが午後4時に仕事を終わらせて保育園に子供を迎えに行くスタイルをとっている。これは、まだ昭和の価値観を引きずっており、定時で帰るのもほぼ不可能な文化の日本では考えられないことだ。

娘のナーサリー探しについてはもう少しいろいろ見て回って考えようと思う。

子供向けコンサートを楽しむ : Bach to Baby

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Bach to Babyという乳幼児の為のコンサートがロンドン随所で行われている。小さい子供向けとは言え、さすがはヨーロッパ、一流オーケストラのプロミュージシャンによる本格的な演奏が行われる。近所のハムステッドでも時折開催されているのを知って、娘を連れて行く事にした。価格も£10前後と外食ランチ一回分くらいの手頃さ。場所はハムステッドのBurgh House & Hampstead Museum。今回は最近知り合った駐在日本人の奥様をお誘いしてのお出かけとなる。ようやく駐在夫らしい生活になってきたかな?

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  重厚な建物の中は素敵なコンサート空間が。とはいえイベント自体はカジュアルな雰囲気。わりと6ヶ月前後の赤ん坊が多く、20ヶ月のうちの娘はむしろ年長者の部類だった。もちろんギャーギャー騒騒しいが、親的には安心して参加できるのが嬉しい。ピアニストの目の前に子どもたちがウロウロしたり座ったり、思い思いに楽しんでいる。

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今回は珍しくクラシックではなく、ジャズ・ピアニストのJonathan Taylorによる、A Brief History of Jazzというテーマのコンサートだった。ラグタイムからスイング、ビバップといった一連のジャズの歴史を振り返るコンサートで、最後に子供向けらしく、キラキラ星などの童謡の演奏もリクエストに応えて数曲行ってくれた。

うちの娘もとおり開場を出てウロウロしたり集中力を欠くも、意外とちゃんと聞いてくれて、リズムに合わせて踊ったりもしていた。写真はその1枚。あ、シャツの裾が出てる。。。。

ところでコンサート中音楽どころではない衝撃を受けた。それはイギリスのママの授乳。こちらでは授乳ケープを付けないようだ。ホール中央の通路でしゃがんで娘の写真をとっている際、ふと横を見たら座席で授乳中のママの生オッパイが同じ視線の高さにあってドキドキした。授乳とジャズ。不思議に甘美な響き。Bカップならぬビーバップでスイングスイング。。。これをむしろメインにブログを書きたい位だが不謹慎なのでここまでにしておく。

主夫であることへの葛藤

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妻が仕事上海外転勤になり、子供もまだ20ヶ月程度。故に自分は職を辞し家族一緒に渡英したのだが、本当は自分も仕事を続けたかったことは今でも変わりはない。

FBのポストに上がってくるポストは仕事のリア充で溢れている。自分の会社が大きなった、資金調達した、もしくは自分の仕事が実を結んだ、転職しより良い仕事を得られたetc.

はあそうですか。ため息が出る。まったく今の自分には関係ない。

先日はロンドンで母校となる大学のアルムナイパーティがあり、参加したところ、これまた気分が鬱になった。皆さん大手の商社や金融で活躍される錚々たる面々。交換する名刺もない自分はただの無職のオヤジでしかない。肩身が狭く感じた。相手の方には全く非はない、ただ、自滅してる自分が悪いだけだ。とはいえ、こういったキラキラした場所で社会の流れに抗うのは心がしんどい。

私は毎日子供の様子をつぶさに観察してる。何を食べたか食べなかったか、ウンチの状態はどうだったか、また新しい言葉をしゃべった、トーマスの機関車の名前をまた一つ覚えた、怖がっていたブランコに乗れるようになった。それがすべて、それが主夫。

悩んでいてもまた日は昇る。あしたも頑張ろう。