娘を保育園に預けて3週目に突入。最初の週は毎日だったけれど、その後は週2日のペースの為、なかなか親離れ出来ない。先週の朝は保育園に近づくとイヤイヤ言い始め、先生に預けると「パパー!パパー!」とこの世の別れのようにギャンギャン泣き出してしまう。私としては預ける以上先生を信頼し、さっさと出てきてしまうのでその後を案じることもなく、頭を次の事に切替えてしまう。ただ、初めて丸一日預けた日のお迎えでは、教室内で死んだ魚のように焦点の合わない目で座っている娘を見て、「なんてかわいそうな目に合わせているんだ俺は。」とても心苦しくなった。あの目は衝撃的すぎて今でも思い返してしまう。
そして3週目の今日も預ける際に泣きわめくんだろうなと内心ドキドキしながら保育園にいったら、初めは私の足元にギュッとしがみついていた娘も、一切泣いたりわめいたりせず、最後には先生に抱かれながらこちらをバイバイして送り出してくれた。そんな娘を見てほんとうに頼もしくなったと嬉しくなる。
ところでパパが一人になった暁には、娘には申し訳ないが、いままで我慢していたロンドン観光をさせてもらいたいのである。そこで今日はテムズ川散策をしつつ、ロンドン最大のビール醸造所である、Fuller’s Breweryに工場見学に行くことにした。
Underground District線のHammersmith駅からテムズ川岸に出る。写真はHammersmith Bridgeとテムズ東方面を臨むショット。今回向かう方向は写真の逆側、西方向に進んでいく。
風も無くおだやかな天気。駅中のピザスタンドで買った一切れのピザを頬張りながら、川べりの遊歩道を進む。
途中、川沿いにパブやカフェが立ち並んでいる。気持ちよさそうだがまだ気温は8度くらいなので、外でお茶をするのはしんどい。
最近は随分と日も長くなり、春の兆しが見えてきている。これは満開のマグノリア(木蓮)。
鳥さんもこんにちは。
途中、道が川沿いから離れ、建物に挟まれた細い路地に変わる。すると、今回の目的地Fuller’sの名前とそのシンボルのグリフィンが掲げられているパブ”The Dove“を発見。地球の歩き方にも載っている有名店らしい。一杯飲みたい気持ちが盛り上がってくる。わくわく。でも我慢我慢、ビール工場までは。
そして駅から歩くこと30分、フラーズ醸造所に到着。
ツアーは完全予約制。ウェブでの申し込みとなる。なぜか1日前以内程度の直前だと、画面上でスロットが空いているのに決済段階でエラーが出て予約が取れないというバグ?が発生するので注意。日数に余裕を持って予約すべし。中では1.5時間ほどかけて、醸造所の成り立ちからビール醸造工程の説明を受けることが出来る。ここは中世の頃からビールづくりが始まっている歴史のある醸造所。今ではヒースロー空港から車でロンドン中心部に高速道路で来る場合必ず通る場所にある。このようなロンドン市内のコストがかかる立地でも、移転をせず歴史を重ね続けているのは家族経営だからとのこと。
ツアーの最後はお楽しみの試飲タイム。25分間13種全ての銘柄を好きなだけ飲むことが出来る。原料にこだわり手間ひまかけて造られたビール、工場見学後だと一滴も無駄にするのがもったいない気持になって、一杯ずつしっかり飲んでしまう。180mlくらいの小さなグラスなのだけれど、4銘柄でギブアップ。もったいないおばけのせいで戦略を誤った。写真の右端にあるポイ捨てケースにどんどん捨てて次の銘柄に移ればよかった。。。
個人的なおすすめは看板商品であるペールエールLondon Prideとよりパンチの効いたESB、ブラジル産はちみつをふんだんに使って仕込んだゴールデンエールHoney Dew。ぜひお試しあれ。
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フラーズ醸造所