waitrose

UKのスーパーあれこれ

家事・育児が主夫の戦場に喩えるのであれば、兵站はスーパーマーケット。勿論アジア食材スーパーは重要だが、ちょっとした買い足し、野菜や肉、洗剤などの消耗品の調達でほぼ毎日お世話になっているのは英国系スーパー。こちらでは4大スーパーチェーンと呼ばれる、Tesco, Asda, Sainsbury, Morrisons4つがメジャー。これらだけで市場のほぼ7割を占めている。その他ロンドン都心でよく見るのは高級志向のWaitroseMarks&Spencer(M&S)

UK-Supermarket-share
Wikipediaより作成。

それぞれ雰囲気も違えば客層も違う。個人的な感想を交え、幾つか紹介してみたい。

#1 Tesco (シェア28.4%)

sainsburysテスコはウォルマート、カルフールについで世界第3位の小売業。日本にも一時期日本のスーパーを買収して進出していたけれど現在は撤退済み。ロンドン中どこにでもある印象。都心の店舗は小規模でコンビニサイズだが、郊外店はガソリンスタンドも併設されていたりしてとても大きい。店内は白地を基調に至ってノーフリルで平凡な雰囲気に感じる。

#2 ASDA (17.1%)

asdaアスダ。なんだかインド系とかアジアっぽい響きに感じてしまうのは私だけ?ロンドン中心部には店舗は存在せず、郊外に大きな店舗を構える。食料品だけでなく、日用雑貨、DIY用品なども売っており、スーパー+ホームセンターといった田舎っぽい庶民的な印象。来ている顧客もアジア系、アフリカ系など様々な人種が来ているイメージ。

#3 Sainsbury’s ( 16.9%)

sainsburysASDAに対し僅差でシェアを追っているためか、ASDAに敵意むき出しなスーパー。会計の際、レシートと一緒に、「今日の買い物はASDAで買った場合より◯◯ポンド安くなっています」みたいな報告をもらえる。郊外では大型店舗、ロンドン中心部ではコンビニサイズの店舗を展開しているのはTescoと一緒だが、若干Tescoよりも店内の雰囲気が高級に感じる。PB商品が充実しているからだろうか。

#4 Morrisons ( 10.9%)

morrisonsASDAと同じく、庶民的な印象。都心の店舗では白人より有色人種系の顧客が多いイメージ。割りと酒コーナーが充実している。店舗デザインは緑と黄色を基調にしており、他店の白っぽいイメージとは若干異なる。PB商品は見かけない。店舗入口にドーナツやカップケーキが並んでいたり、菓子コーナーには大手メーカーの大袋のポテトチップやドリトスなどが陳列しており、身体に悪そうだけど思わず手を伸ばしたくなる。なんだかアメリカのローエンド向けスーパーを想起してしまう。

上の4つでは、我が家が日常利用しているのはSainsbury’sMorrisons
その他利用するのが、高級スーパー。

#9 M&S (Marks&Spencer) (3.8%)

MandS-entranceMarks & Spencerは英国の百貨店。百貨店はショッピングモールなどに入っていたりするのだが、その食料品コーナーだけがスーパーとして街中にある。酒、冷凍食品、菓子などほぼ店内全てのカテゴリーにおいてM&S印のPB商品を並べており、ブランド統一感が感じられる。

marks-and-spencerまた店内デザインが黒を基調にしており、写真の見せ方なども洒落ているので上品かつ食べ物が美味しそうに見える。プロデュース能力が高い。当然ながら値段は高い。立地にもよるが、中〜上流階級のマダムが来ている印象。

#8 Waitrose (5.1%)

waitrose_exteriorJohn Lewisという英国の百貨店の傘下にある高級スーパー。英国王室御用達なのでブランドイメージは抜群。特に生鮮食料品に安心感がある。駐車場にはベンツやジャガーやテスラが停まっていたりと、このスーパーがあるエリアはそこそこ社会的ステイタスが高い人が住んでいるんだろうなと推測できる。顧客に対し、会計後コーヒーを無料で一杯プレゼントするサービスなど、全従業員はパートナーとして経営参加している為、スタッフによる丁寧なサービスが特徴になっている。

waitroseだが、しかし、個人的にはお高く止まりすぎて鼻に付く。店内は白っぽすぎて無機質、M&Sのほうがフレッシュ感、シズル感がある。そんな私はただの庶民。ところで個人的な感覚ではWaitrose>M&S>>>>Tesco=Sainsbury’s>Morriosons>ASDAかな。本当のところはどうなんだろう?

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