ロンドンで2歳児検診

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2歳児検診の為、Hendon Centralロンドン医療センターに娘を連れて行った。

なんと結果はぽっちゃり認定。

現在2歳で身長85センチ・13.5キロ。すでに普通の体重のレンジを超えてちょい肥満の域に達してしまった。先生からはこの年で肥満は将来的にまずい、3歳まで15キロを超えてはならないときつくお達しをいただいた。とにかくフルーツ以外の甘いものは即やめなさいと。

思い返せば、渡英してから自分が育児主担当として四六時中娘と一緒にいる中、自分のいうことを聴かせたり、泣いたりわめいたりする娘の機嫌を取る手段としてジュースを飲ませたり、甘いモノを食べさせたりしてしまった。そのことをとても後悔している。自分の心が弱かったということだ。

先生曰く2歳児の1日の基礎代謝は約800kcalあり、成人女性の基礎代謝は1,200程度で大人の半分以上はあるから、ご飯を食べる量はそれなりあるのが当然とのこと。要は甘いモノをなくせば良さそうだ。

現在は毎回娘の風呂あがりに体重をチェック、ここ1週間は13.5kgの間を行ったり来たりしている。半年はこの体重をキープさせたいところ。

甘いものダイエットをやってみてわかったのだが、ジュース離れをさせるため、ジュースを水で10倍に薄めてもはや味がよくわからなくしているが、それでも娘は喜んで飲んでいる。勿論視界に入らないようにする努力は必要だが、お菓子類もあげずにいれば要求されない。間食をさせないよう夕食を早めに食べさせるなど、とにかく親の節制、努力次第ということがよくわかった。

来年はスリムな姿を先生を見せてやろう。ぽっちゃりなんて言わせない。

ロンドンの保活事情

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イギリスも日本と同じ共働きが基本なので、子供を産んだ後、女性は職場に復帰するために保活が始まる。しかしその厳しさたるや、昨今保育園不足と言われている東京と同じくらい厳しいのではないだろうか。

まず、イギリスのナーサリーについてだが、こちらは日本より1年早く5歳から義務教育(小学校)が始まるので、保育は0−4歳までの間になる。また、日本と同様、2歳半から4歳は小学校に上がるための幼稚園的な教育が平行して始まる。

ナーサリーに入るためには、長いウェイトリストを待たなくてはならない。こちらでは日本の公立保育園という概念が無い、つまり料金が安くて品質も均一、そんなものはないのだ。月30万円位お金を出せばその分だけ良い施設に入れるし、人気がないところは質も悪い。値段も質もそこそこ、といった中間層はいつも人気になってしまう。

自分も何件か説明会を回ったのだが、お腹の大きなお母さんや、まだ1歳半ば程度の小さなこどもを連れて説明会に来ていたのが印象的だった。

特に、私立の小学校に相当するプレップスクールの付属ナーサリーとなると非常に人気が高くなる。名門パブリックスクール(私立中高に相当)に入るためには、それなりの優秀なプレップスクールに入学する必要があり、ナーサリーから入ればエスカレーターでプレップスクールへ上がれるからだ。勿論名門パブリックスクールに入れれば、かのオックスフォード大学やケンブリッジ大学が見えてくる。ここでは受験戦争が保育園から既に始まっているのだ。

運良く順番が回って入園出来たものの、フルタイムで入れない場合もよくある。そのばあいは、週に2日、3日からスタートするしか無い。

週に2,3日しか預けられない、もしくはウェイトリストですぐには入れない場合、どうするのか。

この場合は、母親が週3日のパートタイム勤務に切替え仕事をするか、フルタイムで働くならばナニーを雇うもしくはチャイルドマインダーという保育士の自宅に預けるという方法をとる。

ナニーはこちらでは結構ポピュラーで、フィリピン人の女性が白人の子供を連れて、近くの公民館の子ども教室に遊ばせに来たりするのをよく見かける。ただ、これもかなりお金持ちのオプション。人一人雇うわけだから相当な値段になる。従って一人のナニーを2人でシェアしたりすることも多いそう。チャイルドマインダーも人気だが、やはり月20万円はかかる模様

我が家はこの国でお受験させるわけでもないので、普通のナーサリーでのびのびしてもらえれば良いと思い、通わせている一方、イギリス人だったらさぞ子供の将来をどう設計するのか、頭を悩ますことが多く大変だろうなと思う。

芝花粉症になった

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最近になって花粉症の症状がひどい。常時ではなく、特定の場所に来ると発生するのだ。日本では花粉症でなかったのに全く困った話だ。

鼻水とのどの痛み、分かる人にはわかると思うが、あのメロンを食べた時に起きるイガイガの感覚。

その特定の場所とは公園。森や雑木林ではなく、芝生が広がる街中の整備された公園。例えばプリムローズヒルやリージェンツ・パーク、チェルシー王立病院の敷地で行われたチェルシー・フラワーショーに行ったりすると激しいアレルギーが出た。

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どうやらこれは芝花粉症といって、こちらではメジャーな花粉症とのこと。芝生から発生する何かがアレルギー源になっている模様。
折角芝生の緑が美しい季節なのに子供を遊ばせるのが億劫になる。

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しかたがないので、鼻に関してはこちらの点鼻薬を購入。
しかし、鼻は良くても喉は治らない。

最近は芝生のないところ、とにかくロンドン中心部にいくだけで鼻の調子が悪い。
自分の住んでいるハムステッドも公園があるのに、本当に不思議だ。

渡英半年経過後の生活展望

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八重桜の花びらがまるで絨毯のよう

渡英して半年が経過した。

ここロンドンで、地縁なく、人脈もなく、しかも子育てのリードをとらなくてはならない、この3つの制約のなかで、自分がどれだけ主体的に未来を切り開けるのだろうか。当初からの自問である。

少しずつではあるが、上記の答えが見えてきそうな予感がしている。

最近はロンドンで活躍される日本人経営者の方々にお会いする機会が増えている。

お会いする経営者は皆数々の苦労を乗り越えながら、十数年間このロンドンで力強く生きていきたかたばかりだ。そのような方々から、主夫として渡英した私や家族への理解と応援だけでなく、仕事面の支援までいただいている。

自分はこの異国の地では社会的ステイタスも収入額など守るものなどなにもない。全部日本に捨ててきてしまった。大切なのは子供の健やかな成長だけ。もはやゼロベースから再度人生・生活を構築するようなものだ。

立場や状況は違えど、経営者の方々もそのようなゼロベースの人間にかつての自分を重ねあわせ、手を差し伸べてくれているのかも知れない。

海外に来なければありえなかった素晴らしい出会い。ご縁を大切にしつつもっと駆け足で進まねば!

子育ての合間のミュージカル鑑賞

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子育ての合間に、大体月1回のペースで夜な夜な一人ミュージカルに出掛けている。その日だけは少し早めに妻に帰ってきてもらって、自分は夕食の支度まで終えて子供の面倒をバトンタッチ。ウエストエンドのシアターは19:30開演なので、それまでに軽く食事を済ませ家をでるのだ。

これまでに見たのは4作品。オススメ度と併せ軽く感想を書いてみた。以下ネタバレありなのでご注意を。まあミュージカルは内容を事前に把握していたほうが楽しめると思うから問題ないと思うけれど。

ミス・サイゴン (Miss Saigon)

Miss Saigon公式HPより
公式HPより

英語難易度:☆☆☆
おもしろさ:☆☆

ミュージカル好きでなくてもタイトル名くらいは知っている超有名作品。ここロンドンのウエストエンドで初演がされたのが89年だから27年の歴史のあるロングラン作品。ベトナム戦争の戦乱の最中、ベトナム人女性とアメリカ軍人の恋と離別の物語。自分としては二人が恋に落ちるが、二人の関係は引き裂かれて最後に女性が死ぬ、いうお涙頂戴な古典的プロットと、主人公のキムがストーリーの序盤でアメリカ軍人のクリスと恋に落ちて子供が出来・・・という駆け足な展開がどうも不自然過ぎて感情移入できず、好きになれなかった。古臭いんだよね。もう一度観たいとは思わない。但し名場面と言われるヘリコプターの登場シーンは圧巻だった。

ベッカムに恋して(Bend like Beckham)

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公式HPより

英語難易度:☆☆☆
おもしろさ:☆☆☆

2002年の同名映画が原作。ロンドンのインド人コミュニティの話。ベッカムにあこがれるインド系のサッカー少女が、その才能を見込まれて女子サッカーチームに誘われるのだが、娘がサッカー選手をするなんて許せないという保守的なインド人両親との軋轢の中、自分の進む道を信じて頑張るという、超ポジティブな元気の出るコメディ。ロンドンにおけるインド系の家庭のあるあるが散りばめられていて、観客の笑いを誘う。こういった人種やエスニシティを背景にしたストーリーが、同じバックグラウンドを持つ役者によって演じられることでリアリティが生まれるし、結果、異文化理解を促進し、観客の心も打つことができる。これを日本で、例えば劇団四季が演じても全くピンと来ない作品だろう。ロンドンという国際都市だからこそ生まれ、演じることのできる作品だと思う。

スリラー・ライブ (Thriller Live)

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公式HPより

英語難易度:☆(殆どセリフ無し)
おもしろさ:☆☆☆☆☆

マイケル・ジャクソンの歌と踊りの世界を、マイケルの子供時代から時系列で紹介していく興奮の2時間半。これは正確にはミュージカルではなく、マイケルの声マネ・物マネアーティストによるレビューショーのような感じ。ステージはジャクソン5の曲から始まるのだが、最初の子役の歌のそっくり度から観客席は熱狂の渦、その後マイケルのそっくりさんによるビリー・ジーンのムーンウォーク、ゼロ・グラビティなどお約束の見せ場も登場し、観客総立ちで盛り上がる。熱狂は劇場外でも冷めやらず、帰り道すがら絶対ムーンウォークのマネしてみたり、突然「ポゥ!」とか叫んでしまうと思う、いやしないか。

キンキー・ブーツ (Kinky Boots)

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公式HPより

英語難易度:☆☆☆☆
おもしろさ:☆☆☆☆

2005年の同名映画が原作。倒産寸前の工場を父から引き継いだビジネスマンの息子が、ドラァグ・クイーンとひょんなことから知り合うことで、男性用女性靴というニッチ市場に方針転換、見事成功を収めるという話。舞台がノーザンプトンという地方の街でかつ、工場労働者が主な登場人物となるためか、英語が非常に訛っており拙い自分の英語力ではものすごく聞き取りにくい。勿論ストーリーは流れから理解はできるが、台詞の理解という意味では全体の1、2割程度しかきちんと聞き取れなかったのでは無いかと記憶している。それでも、準主演のドラァグ・クイーン、ローラ役の俳優さんが歌も踊りも演技も素晴らしいエンターテイナーで、このミュージカルを引っ張っている。加えてシンディーローパー作曲による音楽もとても印象的。事前に配役とあらすじを勉強して臨めばとても満足できる作品。