子供が21ヶ月目になるので、そろそろナーサリースクール(保育園)に入れたいと思うこの頃。渡英するまでは昨年の4月から都内の保育園に通っていて、先生やお友達と一緒に規則正しい生活をすることで子供なりに楽しんでいたし、社会性やマナーも徐々に身に着けるようになっていたと思う。
ロンドンに来てからは基本的に私が一日中面倒をみている。平日午前中は地元のコミュニティセンターの子供向けの集まりに顔を出したりしているが、昔みたいに決まったお友達や先生との交流は無いのでかわいそう。更には、保育園に通わせることで私自身も少し子どもと距離を置く時間が平日日中にできれば主夫以外の違う活動にチャレンジできるかなと思っている。ということで最近ナーサリースクールを調べているのだがなかなか難しい。
とりあえず訪問した近所のナーサリーの価格表が以下。
3歳以下の全日がWeeklyで£440! 日本円(£1=¥170)に換算すれば約75,000円。4週で約30万円。勿論訪問したところが近所で一番高級なナーサリーだったので仕方がないのだが、たとえ一月20万円でも普通の赴任家族には不可能な数字。それでも週5日でのフルタイムでの希望者が多く、ウェイトリスト行きだそう。
但し上の表にあるように、イギリスのナーサリーではフルタイムは勿論、午前午後や週のうち何日だけ登園する、のように細かく設定できるので、費用は調節できる。ただし、それでもたった週一日全日通わせるだけで£114.82*4=£459.3=¥78,078も月々かかる。。。
日本はフルタイムでの登園が当たり前であるのと、日本では公営の保育園があり、地方自治体からの補助があるため安価でサービスが受けられるのとは大きく違っている。
ただ、共働きの家族が多いのはイギリスも変わらないわけで、なんでこんなに高いのか、そして細かく登園のスケジュールを細かく決められる必要があるのか、不思議に感じているのだが、恐らく1. ナニーの存在と2. フレキシブルな仕事スタイルの社会的容認の2つがあるのではと思う。
ナニー(シッター)が広く利用されている
街を歩いていても、フィリピン人などのナニーが1,2人の白人の乳幼児を連れて歩いているのを見かけるし、児童館のような子供向けの施設に親ではなくナニーが連れて行って遊ばせているのもよく見る。費用をシェアできるし、仲良い遊び相手もできるので、ナニーを複数家庭でシェアして2,3人まとめて面倒を見てもらうことも多いようだ。こうやって、保育園費用よりも安いオプションを利用することで全体の育児費用をやりくりしているのかもしれない。安価な労働力を利用できるのは英語という言語だからこそだと思う。日本でこれをやろうとしても、日本語が出来る人材がいないだろうし、いても費用がかかってしまう。
フレキシブルな仕事スタイルが社会的に認められていること
こちらの子育て共働き家庭の仕事の仕方は、夫婦のどちらかがフレキシブルな時間帯で働いて子供の面倒を見ること。こちらで出会ったカナダ人夫妻は、奥さんが以前は大手化粧品メーカーで働いていたが、子育てを機に週に数日だけ働ける小さい化粧品会社に転職し、仕事の日だけは子供を保育園に通わせたり、ナニーを使って子供の面倒を見てもらっている。また別に出会ったイギリス人・日本人夫妻はイギリス人の旦那さんのほうが午後4時に仕事を終わらせて保育園に子供を迎えに行くスタイルをとっている。これは、まだ昭和の価値観を引きずっており、定時で帰るのもほぼ不可能な文化の日本では考えられないことだ。
娘のナーサリー探しについてはもう少しいろいろ見て回って考えようと思う。
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