ハムステッド・ヒース散策(ほんの一部)

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今年に入ってから雨が降らない日はないロンドン。子供を外で遊ばせられないのが辛い。子供には外で元気に遊んでもらうからこそ、昼をしっかり食べ、昼寝もしっかりする。雨で一日家にいるとおやつが続いて食事のサイクルは乱れるし、疲れないので昼寝が難しくなる。

今日はハムステッド・ヒースの東方面へ散歩。先週末娘にベビーカー用のフットマフを購入したので遠出ができるようになった。

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これが無い間は、寒すぎて娘はベビーカーに座っても5分と持たず、すぐ抱っこをせがむ。こっちは抱っこ続きで腕が痛くなり遠出ができないという悪循環になっていた。

ところでハムステッド・ヒースとは、ロンドン最大の公園。公園というか、日本で言う自然公園。広大な敷地は芝生の丘あり雑木林ありの大自然が広がる。道も舗装がなかったりしてまるでトレッキングコース。雨がちなロンドンの冬に足を踏み込むと、ぬかるみだらけで靴は泥だらけ、ベビーカーはまるでラリーを完走したクルマのような惨状になる。

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一度、南から北へ子供をベビーカーに乗せて公園内を探索したのだが、20分位ぬかるんだ山道を進んで挫折。現在地をGoogle mapsで確認すると、敷地の入口から微動した程度。どこまで大きいのだこの公園。恐らく南北縦断するのに2時間近くかかるのではと思う。

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南北縦断は春になるまで諦め、今回はハムステッド・ヒース駅から東へ公園沿いの住宅地を歩くことにした。家から20分くらいあるいただろうか、再び公園の入口が突如現れたので入ってみた。

すると、広大な芝生の丘が出現、羊や牛がいそうなくらい広い。

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その芝生の反対側に子供のプレイグラウンドを発見!かなり大きい。この近辺の子供の遊び場では決定版と言った感じ。

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ロンドンでは、必ずしも公園=子供の遊び場ではないので、滑り台やブランコはplaygroundと呼ばれる、柵で囲われ、指定時間街は扉がロックされるような場所に限られるのだ。従って、近所に子供を遊ばせられる場所があることはありがたいことで、しかも大規模なものがあるのは本当にラッキーなだ。

すこし足を伸ばすと、Parliament Hill Cafeというカフェもあった。犬の散歩をしている人や子供連れの奥様方がコーヒーやランチを楽しんでいる。

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この公園も春になれば、雨も減り、広大な芝生は居心地の良い広場に変わるのだろう。少し遠くからでも訪れる価値のある子連れスポットだと思う。

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Children’s Playground and Paddling Pool
オーバーグラウンドのハムステッドヒース駅より徒歩約10分

食事の準備について

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主夫業もやってみて判ることが沢山ある。ざっくり言って主夫の仕事の質は2つに分かれると考えている。クリエイティブに物を生み出す業務と、エントロピー減少に関わる業務の2つ。簡単にいえば、着替えて飯を作って食わせて、出たウンコを拭く、汚れたもの・散らかったものを片付ける。これだけで一日が過ぎる。とりわけ子供のミッションはエントロピーの最大化なのではと思えるくらい、汚すわ散らかすわ家庭のすべての秩序を崩壊させていくのだが、正直それを元に戻す作業は比較的楽だ。食べた後の食器を洗い、汚した床を清掃する、おもちゃを片付ける、ウンコがたっぷり付着したおむつを替えて尻を拭くetc..。これは技能と要領がつかめればかなり効率よくこなすことはできる(もちろん一日に何度も繰り返されるのでそれはそれで心が折れるのだが)。

一方でクリエイティブな業務に属するのは主に娘の服装を決めること、食事の準備をすること。どちらも困るのだが特に食事が厄介だ。元々料理は嫌いではないのだが、日本に居た時は所詮休日コックであり、自分が食べたいモノを好きなときに作る趣味の範囲内の話だった。ところが、毎日朝昼晩を自分と子供、晩に至っては妻の分も作るとなるときつい。特 に子供の料理はきつい。自分が食べたいものを作るわけではないので、そもそもクリエイティビティが働かず、ゴールイメージが沸かない。頑張って作っても食べないとがっくりを超えてイラッとさえ来る。それが毎日のタスクとして待った無しでやってくる。

ここ最近娘につくった食事は以下。大人は又別にメニューを用意して作る場合もある。

■娘の食事リスト(◯:食べた/☓:ウケ悪し)

  • 12/9   昼:玉子チャーハン (☓) / 夜:ワカメの味噌汁、ご飯、ハンバーグ (◯)
  • 12/10 昼:冷凍水餃子(☓) / 夜:にゅうめん(◯)
  • 12/11  昼:にゅうめん(◯)/ 魚の切り身焼きと枝豆(◯)
  • 12/12  昼:エッグヌードル(◯) / ポトフ(◯)
  • 12/ 13 昼:ハンバーグと枝豆(◯) / 夜 外食の為なし

これらのメニューは当日に一つ一つ決めるのではなく、数日分先までプランニングをして、材料を揃えておき、当日は考えなしに手だけ動かすようにしている。毎日冷蔵庫の中を見て食事を考えるのは俺には出来ない。そこまで想像力もクリエイティビティも働かない。

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とは言え娘が食べてくれないと本当にがっくりするので、食べる確率を上げる方向に若干の修正を毎日加えていく。つまり素麺がすきなのが判れば、その後も麺類で攻めまくり、麺類に混ぜて細かく刻んだ野菜をいれて栄養価を担保する。ハンバーグが好きと判れば、事前に沢山つくってストックを冷凍庫に入れ、小出しに使っていく。これでとりあえず子供の栄養価の確保はなんとかなる。

 

一方、自分が作って食べたいのは花椒がガツンと効いた麻婆豆腐とか、パクチーを散りばめたマトンカレーとか、いきなり的なステーキ等なので全く子供の口には入れられない。

昔米国に住んでいた時もよく料理を作ったが、料理ってストレス解消の効果があると思う。厨房に向かう時、他のことをすっかり忘れて集中できる、美味しい出来上がりの姿をイメージしながらいかに要領よく食事の準備をしつつキッチンの片付けを両立させるか常に研究を続けている。

この一月を振り返って

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英国に来て主夫として生活が始まり、まもなく1ヶ月が経とうとしている。まさに生活を立上げるための1ヶ月だった。振り返るといろいろな出来事があった。時系列に並べると以下の通り。

  1. airbnbでの仮住まいの開始(-)*
  2. 子供の風邪の悪化(-)
  3. 子供の指をドアに挟む(-)
  4. 新居への引っ越し(+)
  5. 航空便の到着(+)
  6. 子供がベビーカーごと倒れて鼻血(-)
  7. 子供の風邪の回復(+)
  8. 子供を定期的に遊べるコミュニティセンターの発見(+)
  9. 納車(+)
  10. TVの開通(+)
  11. 電話線の不具合によるネットの不通(-)
  12. IKEAで家具購入(+)
  13. 中華系スーパーマーケットの開拓(+)
  14. 船便の到着(+)
  15. ネットの開通

*(+)はQOL(quality of life)の改善につながったもの、(-)はその逆

(1)については、1週間程ベトナム人オーナーの素敵な部屋を借りて住んだのが、正直スーツケースの荷物で暮らす生活は心身共にすり減る一方だった。そのような中で娘の風邪は悪化(2)、さらに指を扉に挟むという(3)が発生した。

1週間娘の看病だけの暮らしに耐え、現在の住居への引っ越し(4)、及び航空便の25箱の荷物が届いて(5)ようやく心が落ち着いた。ハムステッドという居住地域の美しさ、格調高さも癒やされた。

一方引っ越し当日に娘がベビーカーから落ちて鼻血を大量に出し(6)、心が荒む。しかし娘の風邪が大分直ったことで、ようやく娘を連れて、外へ遊びに行けるようになり、自分の心も開放感にひたることが出来た。(7)

 

そこで次のステップとして、子供が毎日通えるような地域の子供教室を探して更に生活のリズムを整えていく。(8)

依然TVやネットは開通していないものの、先行してマイカーが納車される。結果近くのショッピングモールへ買い出しが大量にできるようになり、食料は勿論のこと、ミネラルウォーターや、ビールのまとめ買いなどができるようになり、食事の準備の不自由から開放される。(9)

TVのセットトップボックスとブロードバンドルータが届く。TVが見れるようになる(10)。娘にTVを見せている間に家事に専念ができるようになる。一方ブロードバンドについては繋がらず暫く業者とクレームのやり取りが続く(11)。

マイカーにより10マイル四方程度に行動範囲が広がる。まずはIKEAに向かい収納家具や洗面所のツール等の充実を図る(12)。更には、中国系資本の大型スーパーマーケットに行き(13)、日中韓および東南アジアの食材を買い込み、毎日の料理のバラエティの充実が図れるようになる。

船便52箱が到着し(14)、一旦片付けた段ボール箱が再び部屋いっぱいになるが、洗剤、食器、米・味噌・各種出汁の素、味ぽん等の調味料が到着する。

ネットがつながり、Wifi環境が整備される。生活情報の収集が簡単に行えるようになったことと、家計簿等をWebサービスで記録していくことができるようになった(15)。

主夫として、自宅に娘と居ることがデフォルトの身としては、この環境の一つ一つの改善が、育児、食事、掃除、洗濯といった家事の遂行に影響を与え、ついては心身の健康に繋がることが身を持って思い知らされた。

環境の整備はまだまだ続いていくが、自分のスキルもまだまだ足りないことが多い。来月辺りには自分の仕事や趣味の時間を作れるくらいに家事・育児の効率化とクオリティのアップを狙っていこう。

※写真は今日訪れたハイドパークのWinter Wonderlandという移動遊園地。大勢の人でごった返している。なにせ春のような暖かい気候、ダウンを着こむと汗が噴き出してくる。TVのニュースによると最近は1960年から4番目に気温が高い異常気象が続いているのだとか。

漏れた

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本文と関係ありません

主夫にピンチが訪れる。朝からトラブル発生。娘を抱きかかえたところ、何やら服が冷たい。

なんだこれ?今飲ませた牛乳か?(クンクン)うぁ、臭っ!

おむつかう◯ちが漏れている!このところ抗生物質を飲んでいるため、娘の弁が柔らかいのだ。俺の下着の左腕とズボンの左腿部分が茶色に染まる。

こんな時に妻は隣の部屋で東京オフィスとテレカン中。

リビングで娘のズボンとおむつを脱がした後、自分はパンツ一丁になって、バスルームに駆け込み、手に着いたクサヤ液を洗い落とす。すると娘も得も言われぬ表情でバスルームに入って手を差し出してきた。娘も脱いだズボンを触って自爆したのだ。

次々と襲いかかるトラブル。

元をたどれば、決壊の原因がこちらで売られているおむつの問題では無かろうか。

ここに現在家にある紙おむつ3つを並べてみた。

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左はブランド名不明、真ん中はパンパース、どちらもこちらで買ったもの。右端が日本のムーニー。

左端は親の不安を煽る論外なデザイン、まるで図工の時間に画用紙で作ったような紙おむつ。横のギャザーが存在しない。見るからに決壊リスクが高そうな一品、怖くてなかなか使えない。

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真ん中が今回着用のパンパース。前者より安心なのは言うまでもないが、それでも横のギャザーの作りが薄くへにょへにょしている。その上水分吸収部分が不安。せんべいに入っているシリカゲルのようにざらざらしていて、股下にばかり溜まっている。

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それに比べやはりムーニーの完成度は高い。作りがしっかりしているのだ。どこからでも攻めて来い!と言わんばかりの鉄壁の守り、これぞ我が家の守護神。やはり夜の寝転んだ姿勢からのおしっこや、寝相の変化にもガッチリ守ってくれる安心感がある。

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一日の締めくくり、クローザーはムーニー様に決まり!

ハムステッド・コミュニティセンターに来ました

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今日は朝から快晴、お日様がぽかぽかしておりました。

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Hampstead Community Centreという、近所の公民館的な場所で5才児以下のアクティビティプログラムがあるようなので、行ってみることにしました。

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中はこんな感じ。おもちゃが沢山あって、子供が勝手に遊びまわるのを暖かく見守ります。青目・ブロンドの子どもたちが戯れて、うちの子もちょっと緊張気味。他の子におもちゃを奪われたりして、新参者の洗礼を浴びてました(笑。今日はFriday Music and Artということで、テーブルでは粘土遊び、プレイマットでは音楽に合わせシャボン玉と楽器で遊びました。

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最後はおやつも出ます。クッキーとみかんとりんごとレーズン。親もコーヒーやお菓子がセルフサービスでもらえます。これで9:30am-12:30pmで£3、こちらの物価的にはスタバのラテ一杯分。お得です。

ここはしょっちゅう通うことになりそうです。