ロンドン兼業主夫の日常生活

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イギリスで現地就職し、フルタイムで働き始めてから8ヶ月が経過。

それまでは日々の家事・育児をフルタイムで面倒を見てきたが、今年の初めからガラリと関わり方が変わった。

とはいえ、そもそも主夫として渡英した以上、家事・育児は半々で見ることに。とくに夕方の子供の迎えから夕食の準備については、メインで自分が担当することとした。とはいってもやはり妻が細かいところまでいろいろ手をかけてもらっているので、自分は半分も出来ていないとは思う。

以下は通常時における平日のスケジュール。

schedule

6時半:起床

目覚めからトップスピードでバタバタが始まる。まず子供を起こさず、自分の自由が利くうちに自分の弁当の用意をする。外食することも少なくないのだが、日本人の口に合う物が少ない事、食べに行けば普通に10ポンド程度はかかってしまう事を考えると、残り物や作りおきで弁当を作ってしまう事が多い。

その後、子供を起こす。大体機嫌が悪く「抱っこ~」と絡んでくるので、Cbeebiesという子供向けテレビ番組を点け、「イチゴのヨーグルト食べる?シリアルにする?パンにする?」と上手く機嫌をとり、食卓に着かせる。

妻が選んだ服装に着替えをさせて(服選びは苦手)、自分は妻や子供より先に出勤。

朝は妻がナーサリーまで車で送りに行き、一旦車を自宅に戻してから電車で出勤している。

8時:通勤

晴れている日は自転車、雨であればバスを利用。自転車ならば6.5キロ、25分で着くところ、ロンドンの劣悪な交通事情を反映し、バスの場合は50分かかる。但し、バスなら携帯の電波が常時入るため、2階建てバスの2階の一番前でロンドンの朝の景色を眺めながら、テザリングで仕事ができるというメリットもある。

9時:出社

健康な我が子に大感謝。ナーサリーから急に呼び出されたりすることは今のところ全くなし。また勤務形態については、週1回程度は自宅勤務にしている、集中して考えたり、作業をしたりするのは一人ぼっちのほうが効率が良い上、通勤時間を節約できるので有効時間も増える。

17時:帰宅

ナーサリーが18時までに閉まってしまうので、気持ち焦り気味で会社を出る。イギリスでは夜遅くまで預かってくれる保育施設は稀。なにせ子供は8時までに寝る国なのだ。

1740分:保育園ピックアップ

一旦家に帰り、米を研ぎ、炊飯器のスイッチを入れ、車に乗り込み、ナーサリーへ向かう。片道5分~10分弱。ナーサリーでは担当の先生から、一日の娘がなにをして遊んだか、お昼に何を食べ、昼寝は何時間だったかといった出来事を口頭で受け、その後名簿に退出のサインをして退園、帰宅。

1815分:帰宅・夕食準備

ここから寝かしつけまで怒涛の3時間が始まる。まずはすぐさま食事の準備。飯は帰宅までに何となくメニューを考えておくが、味噌汁などは冷蔵庫の残りを見て適当に具を決める。メインは30分程度で出来るような物を作る。短時間でカレーなどが煮込める圧力鍋が大変重宝している。あとは週末に塩漬けしたサーモンを焼いたり、中華炒め物など。

1845分:食事

ビールかワインを開け、小休止。子供にご飯を食べさせ、自分もご飯を食べていると妻が帰宅してくる。ここで娘の相手をバトンタッチし、自分は妻の食事の準備。

妻は洗濯機を回した後、食卓へ。

娘と妻が食べている間、先に飯を食べ終え、すぐさま自分の食器、キッチンの料理器具などを片付け始める。欧米ならではの巨大な食洗機がキッチンに装備されているため、鍋を含めほぼ全て入れてスイッチを押せばOK。手で洗い物をしなくて済むのは本当に素晴らしい。

この一方で、お風呂のお湯を入れ始める。

1945分:風呂

風呂は追い焚きなど出来ないので、このタイミングで入れるのは子供ともう一人だけ。妻と私では恐らく82くらいで妻が子供と一緒に入っている。子供が風呂に入っている間に、テーブルの残りを片付け、部屋のカオスなおもちゃを片付ける。でも一瞬一人になれるのでとても幸せな時間でもある。

風呂から上がってきたら、子供を着替えさせ、ドライヤー、歯磨きと一連の仕上げ作業に入る。

21時:寝かしつけ

寝かしつけは妻のタスク、とは言え自分も一緒に寝ることを子供に要求されるので一緒に寝室に入る。寝る前は本を読むのが日課なので、私と妻でそれぞれ読む。疲れているのでこちらも一緒に寝付いてしまい、気がつくと22時半~23時になっていてドキッとする。

23時:自由時間

洗濯物を夫婦で干した後、至福のひととき。仕事のメールを返したり、ネットを見たり、オンライン英会話したり、家計簿をつけたり、次の週末の予定を妻と計画したりなど、落ち着いた時間を過ごすことが出来る。仕事が忙しい時はこの時間も貴重なリソースに。

2時:就寝

風呂に入ってない場合は風呂に入り、就寝。

ーーー

ざっとこんな感じで毎日が飛ぶように過ぎていく。

夜の飲みはほぼ入れないか、入れたとしても、一旦帰宅し、保育園の迎えと夕食の支度を終え、妻とバトンタッチしたところで再度外出することがほとんど。本当ならば、夜の付き合いで増える人脈もあるだろうし、ロンドンだからこそチャンスは転がっているのだが、そこは逆に欧米っぽく割り切った。

逆に避けられないのは出張。最近自分の仕事内容が広がるなかで海外出張が多くなり、自分のライフワークバランス的には充実しているのだが、妻の負担が増えているのは申し訳ないところ。但しそこはなるべく回数を減らし日帰りや朝帰りなどで工夫をして両立をはかっている状況である。

英会話に必要な筋トレとは?

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今日は最近ロンドンに赴任された大手日系企業の方とランチをした。

その中で話題になったのが英語学習。

英語を喋ることと勉強することは全く別のことなので、イギリスに来たから必ずしも英語ができるようになるわけではない、しかも着任早々会議やらメールやら実践が始まるなかで、英語力の不足を感じることもしばしば。皆さん英会話学校に通ったりして苦労されている。

自分も英語学習は海外にいるからこそ余計意識して行っている。

使っているのはオンライン英会話とオンライン英作文。

自分の経験から、普通リスニングや英会話ばかりに意識が行ってしまいがちなのだが、英作文トレーニングの必要性は侮ってはならない、とアドバイスさせていただいた。

英会話をやっても短いフレーズは反射的にできるようになるかもしれないが、状況説明や仮定・推論、場合分けなどなど、複雑な情報をかわさなくてはならないビジネスの場面で必要な会話スキルは身につかないケースが多い。

英会話を習っているのに、ある一定以上の複雑な内容を話そうとすると、いつまでたっても言いたいことが構造的に表現できず、ブロークンイングリッシュになるか、しどろもどろで結局言いたいことが言えないパターンに陥る。

中高時代に習った文法の記憶を蘇らせ、英会話では意外と適当になってしまう時制や冠詞、単数複数の正しい使い方、第4・第5文型あたりから再度マスターし直す必要があると思っている。

そしてビジネスで必要な複雑な内容、丁寧な言葉を喋れるためには、関係代名詞、仮定法の正しい使い方をしっかりと押さえて置く必要もある。

正しい文法で文章を書け、なおかつ日本語を見て瞬間的に英語が書ければ、言葉に出す=喋ることも理屈上できるはず。

しかも、リスニングに関しても、正しい作文がきちんとできることで、英語を正しく聞き取る素地ができると思っている。

というわけで今日ランチをご一緒した方にお気に入りの英作文サービスを紹介した。フレーズフレーズミーというサービス。

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瞬間添削という機能がウリで、機械的な自動添削で書いた英文を瞬時に添削、解説も返してくれる。

作文後すぐに確認できるので、爆速で学習できるのが良い。しかも、一問一答対応でなく、与えられた日本語に対応する正解がいくつも用意されているため、納得感もあり、実践的である。

どうしても瞬間添削のダメ出しに納得行かない場合は、人間による添削サービスも受けられる。1週間程度かかるが、正解にしてくれることもあるし、間違っている場合もきちんと説明を返してくれるので何故自分の表現ではだめなのか理解が進む。

本サービスは機械学習をしているらしく、利用者の解答をどんどんフィードバックとして取り入れ、各問における正解のバリエーションや添削内容も増えていくようだ。

利用開始当時、第一問目「あなたのお陰で楽しめました。」ですら、正しい英語にすることが何度やってもできず、愕然としたのを覚えている。

ところでこのサービス、解答は用意されておらず、自分で何度も間違えながら正解にたどり着かなくてはならない。これが更に学習効果を高めていると思う。

英作文を毎日、何周も反復練習することで、反射的に英文を組み立てる能力がどんどんついてくるのが実感できる。その後のオンライン英会話ならびに実際のミーティングでの発言力も格段に上がる。作文はスポーツにおける基礎練習・筋トレのようなものだ。

こんなにオススメして、アフィリエイトしていないのが悔しいくらい。

無料会員でもそれなりに利用できるが、筋トレには物足りない。来週からお得なキャンペーン(下記引用)もあるので、英語・英会話に興味ある方は有料で是非チャレンジしてほしい。

2017/2/27(月)12:00より、春の英作文強化月間を実施します。

日替わりテストから出題される問題限定ですが、通常は、プレミアム会員の方のみご利用いただけるプレミアム添削を、一般会員とレギュラー会員の方にもご利用いただけるようにいたします(会員区分について詳しくは、会員区分についてをご覧ください)。

もちろん英語の勉強法は学習レベルによって人それぞれ。これがすべての人にとっての正解ではない。単語力もディクテーション能力も発音もちろん必要であることは断っておく。

海外主夫候補生からのメール

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10年来の友人から、相談が舞い込んできた。

奥様の海外転勤が決まり、一児の親であり、夫である自分はどうすべきだろうかという相談だった。

まさに1年半前に自分が悩みに悩んでいたテーマである。

赴任地はオーストラリア。

勿論、家族と一緒にいるのが良いに決まっている。当の本人も家族全員での渡豪を望んでいる。

そもそも片親で海外子育てはほぼ不可能、子供が病気になった時点で仕事できなくなってしまう。共働きである我が家でも子供がいつ病気になるのか常にヒヤヒヤしているのだ。

帯同する夫が仕事を続ける上で取れるオプションは3つ。

  1. 今の仕事で転勤の可能性を探る
  2. オーストラリアに転勤の可能性のある別の仕事を探す
  3. 現地で探す

まず、1だが、難しい。そもそも世界の主要都市に事務所があるのは大手金融、商社、メーカーくらいしかない。その上、妻と同じタイミングで赴任、そして同じタイミングで帰国ということが出来るはずもない。

2 については、やはり働く側の都合の良い夢物語にしか過ぎない。まず海外赴任のコストは赴任手当、そのた生活コストの援助などで通常のその人に支払われる給与の1.5倍はかかると言われている。これから行くとわかっているなら現地採用出来るかもしれないのにそもそも赴任させる理由があるのかということになる。今度は万が一あったとしても、逆に配偶者の帰任が決まったら一緒に日本に帰国したいのか?という疑問が雇用者側に生まれてしまう。

現実的な解は3番しかないのだ。会社を辞め、帯同し、そこから新たに仕事を見つけ、復職する。
自分が取った道だ。

もちろん自分も3番で頑張って欲しいと伝えた。

ただ、これも自分の経験からそう簡単ではない事は明らか。やはり帯同者である以上、雇用者側はいつ帰ってしまうか分からないリスクを非常に気にする。しかも日本の企業は現地採用でも日本と同じ正社員・フルタイム雇用にこだわることが多く、欧米では割りと普通な期間限定のコントラクター的な採用の発想は薄い。従って面接までなかなかたどり着けないのが現実。

とにかく、立場はバイトでもフリーランスでもなんでもいいので、自分の元の仕事に近い分野の仕事を始めて、実績を作ること、そして現地日本人社会との人脈を築き、チャンスを逃さず拾うこと、打率を上げて打席を増やす。これしかない。

勿論海外での仕事と子育てを両立できた暁には素晴らしい体験になることは間違いない。最悪仕事がなくても家族全員で海外生活を過ごすことは、長い人生の中で短い子育て期間を考えたときに、かけがえのない経験になることは確かである。

それでも、友人もアラフォー世代だということを考えると、経験者としては両手でオススメすることは憚られてしまう。キャリアリスクと今後発生するストレス・プレッシャーに耐える覚悟が本当にあるのかと。

そして気になるのが渡航先。ニューヨークや東南アジアならなんとかなりそうな気がするが、個人的にはオーストラリアだとジョブオポチュニティがあるのか判然としない。このあたりは本人の職種なども関係するのでなんとも言えないが。

ここで、ふと一つ聞きそびれたことがあったのを思い出した。

お子さんの年齢は現在幾つなのか?

子供の年齢で大分話は変わってくる。それはつまり現地でも夫に仕事が見つかるか?ということではなく、夫が本当に帯同する必要があるのか?というそもそも議論の大前提の部分。

聞くとご子息は小学校高学年とのこと。

であれば、寂しいかもしれないが、全体最適解は家族バラバラ、夫は今のキャリアを優先させて日本に残り、母と子だけで海外赴任するということが現実的なのではと考える。

その中で出来る限りのこと、例えば数ヶ月休職をして生活のセットアップを手伝う、有休をフルに使ってなるべく頻繁に家族で集まるようにするなどを考えたほうがいいということだ。

本議論に関しては色々なファクターを考え無くてはならない、帯同者の仕事内容、本人のスキル、年齢、子供の人数、年齢、帰国後の生活や仕事。現在の変数と将来のシナリオを組み合わせ頭をひねる必要がある。

でも最後は、海外でもどうにか自分は仕事ができる、してやるという根拠のない自信・強烈な達成意欲と、まあどうにかなるでしょという楽観的なマインドがなくてはどうにもならない。

皆さんだったらどうしますか?帯同しますか?

フルタイム勤務になってからの家事について 後編

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私がフルタイムで仕事をするようになり、日本にいた時と同じ完全共働きとなった。

これまで平日は私がフリーランスの仕事の合間に日々の家事、および火曜日は仕事をセずフルタイムで子供の面倒を見ていた。

しかしこれからは子供を全日ナーサリーに通わせる一方、家事育児のやり方についても新たなやり方が必要になった。行った改革は3つ。1. 平日の炊事の省力化、2. 夫婦間でのタスクの再配分、および3. タスクの外部化を行うことにした。

3.タスクの外部化

毎日の夕飯を作り置き惣菜を中心にすること、娘のナーサリーへの送迎を夫婦で分担すること、そして最後に夫婦双方の負担を減らす為のタスクを自分たちがやらなくても済むように外部化の工夫を進めていくことにした。

掃除を楽に

まずは機械化されていない最後の基本家事、部屋の掃除をルンバに任せることにした。

上記写真は先月日本へ一時帰国した際に入手したルンバ960。航空会社のマイレージが10万マイル近く残っていたのだが、マイルの失効が始まりつつあったので、全て使って交換。

海外にいると中々マイレージを使う機会が少ない。なぜならロンドン発欧州各都市のLCCRYAN AIR, easyjet, Vuelingなどかなり充実しているので特典航空券で日付の不自由を我慢してまで飛ぶメリットが少ないのだ。

勿論日本で入手したので日本市場向けのルンバなのだが、充電ベースユニットの対応電圧は240VでもOK、写真の通りプラグの形状を変換だけしてあげれば一応大丈夫なようだ。外出先から遠隔操作するスマホアプリもイギリスのApp StoreからDL、そして設定も出来た。(勿論メーカーは推奨していないので真似する方は自己責任でお願いします)

これに加え、ハウスクリーニングはTask Rabbit等の家事アウトソーシングサービスを活用し、専門家に時々やってもらうというのも躊躇なく検討したいと思っている。

子供のお迎えをなんとかしたい

そして次は私が担当している子供のナーサリーへの迎えのタスクの外部化。これは基本的に職場からは5時帰宅という許可は頂いているものの、今後外出や長引く会議などで5時に上がれないケースも出てくるかもしれない。

幸い、ロンドンと東京は8−9時間(サマータイムで1時間前後する)の時差があり、ロンドンの夕方は東京の早朝の為テレカンは入りにくいのが救いなのだが、それでも現地での業務で夕刻の時間が必要になることはありうる。そのために、ナーサリーへピックアップ、家で食事を食べさせ、お風呂を入れ、場合によっては寝付かせるところまでやってもらえるナニー(シッター)を確保したいところ。

勿論毎日ではなく、目的の一つは週に1日とか定期的に残業できる日を作ること、もう一つは突発的なトラブル、出張などで対応をしていただく不定期な対応を想定すること。

そして迎えとは別に恐ろしいのが病児保育が必要になるケース。つい1週間前、子供がインフルエンザに罹り、39.5度の熱が2日間続いた。不幸にも私の出社初日を5日後に控えてのことで、つきっきりの看病でなんとか4日間で回復させることが出来たが、今後はどうしたらよいやら不安でいっぱいである。

これらに対してはまだ完全なる策が講じられていないのが現実。以前から時々お世話になっている日本人ナニーの方に来月辺りから定期的な対応についてはお世話いただけそうな感じなのだが、いざ緊急となると非常に難易度が高い。こちらはある程度夫婦も職場のご理解を得て、トラブル時は早目にどちらかがバックアップに入るということしか今のところ無い。今後は日本人など国籍で絞らず、ロンドンに多いフィリピン系の方も含め、いざという時の頼れる人リストを作る必要がありそうだ。病児保育についても対応できる場所を確保しておく必要もある。

私は入社した翌週から海外出張が発生、慌ただしくなってきた。まさに待ったなしの対応が求められている。

フルタイム勤務になってからの家事について 中編

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私がフルタイムで仕事をするようになり、日本にいた時と同じ完全共働きとなった。

これまで平日は私がフリーランスの仕事の合間に日々の家事、および火曜日は仕事をセずフルタイムで子供の面倒を見ていた。

しかしこれからは子供を全日ナーサリーに通わせる一方、家事育児のやり方についても新たなやり方が必要になった。行った改革は3つ。1. 平日の炊事の省力化、2. 夫婦間でのタスクの再配分、および3. タスクの外部化を行うことにした。

2.夫婦間でのタスクの再配分

本件に関しては子供のナーサリーへの送り迎えに尽きる。これまでは送迎全てを私が担当していたが、これからは妻が朝の送り、私が夕方の迎えという分担に変えた。これは丁度渡英前の夫婦分担の逆。当時妻は時短勤務だったので朝は私、夕方は妻の分担だった。

私は子供のピックアップの為に基本5時には会社をでなくてはならない。これを達成するにはかなり職場、および上司の理解があってこそ出来うることなので、仕事なんていつでもどこでも出来るからと、こんなワガママを許してくれる今の上司に本当に感謝してもしきれない。

ところでこちらで就職活動をしていた時、ある日系企業の面接に呼ばれたことがある。業務時間が平日9:00-17:30とジョブ・ディスクリプションに書いてあるにも関わらず、面接で「営業業務なので残業は常にある前提です、しかも週末も仕事になることもあります、承知しておいてください」と面食らったことがある。

しかもこちらに対しては、面接が進んでから何々曜日は残業できないなど条件を出さないでください、あるならば今のうちに全て出しなさい、と言われた。どこまで日本のカルチャーを引きずっているのか、目が点になった。跡から条件出してるのはどちらだよ、相当薄給なのに。もちろん面接終了後すぐさまお断りをさせて頂いた。

閑話休題。

イギリス、つまり西洋という環境だからこそ、このような家族中心での時間マネジメントを許容してもらっているが、それだけでもまだ共働き環境を実現するのは難しい。職場と自宅の距離が時間で30分程度という近さであることが大きな助けになっている。

現在のナーサリーが6時にしまってしまい、こちらは基本的に日本の様な延長保育が無いために、親がピックアップ出来なければ、新たにナニー(ベビーシッター)を雇って、我が家の車で迎えに行ってもらい、夕食の支度もある程度してもらうという流れになってしまう所だった。

一方妻の負担は増えた。妻は9時の出社に間に合うよう、朝8時の開園丁度に車でナーサリーに娘を送ったらトンボ返りで自宅に車を戻し、そこから徒歩で駅へ向かう。こちらは日本と違い、地下鉄といっても常に時間通り運行しているとは限らず、遅延などのトラブルが付き物だ、というか常にあると想定していたほうが良いくらい。そういう意味で妻の朝は時間との戦いになってしまった。

また、妻の職場の理解を得て、なるべく妻も可能な場合は自宅勤務などフレキシブルな働き方をさせて頂き、家族全体の負担を減らす努力を行ってもらっている。通勤時間が無いだけで、家事に振り分けられる時間が増えるだけでなく、仕事についても一人作業については集中力が上がったりと、効率が上がるのは言うまでもない。

つづく