4日目 Tue. 7/19
フロム(ソグネ・フィヨルド)着
フロムは世界で一番長いソグネ・フィヨルドの奥の方にある小さな村。外海から数百キロ内陸にあるため、クルーズ船はまるで大河のような海原をすすんでいく。あたり一面はこれぞフィヨルドという地形で感動。まるで山奥の湖かと思うような静かな海の両側に急峻な山がそそり立っている。そして山の斜面の所々には雪解け水の瀑布が流れ落ちている。
今日は昨日に増して、霧雨の混じるどんよりとした天気。しかしむしろフィヨルドらしくもある。気温は13度で、かなり寒い。服装は早春か晩秋の格好が必要だ。自分は雨風が防げるフードつきのナイロンジャケットを着て下船。今日は朝からやることが盛りだくさん。朝一で山岳鉄道に乗り、車窓からフィヨルド地方の景色を眺め、午後はボートでフィヨルドの海を遊覧する。
山岳鉄道に乗る
我々は船の用意するオプショナルツアーで山岳鉄道の旅に参加した。山岳鉄道はふもとのフロム駅から標高870m上のMyrdal駅まで片道1時間の旅、そのあと列車は折り返し元のフロム駅まで戻る、という流れ。
このような緑深き山から数百メートルにわたって滝が流れる豪快な景色が楽しめる。そして途中駅で一旦下車。
そしてこの駅のプラットフォームの裏手には大瀑布が。
あとで知ったのだが、この滝がプラットフォームの下をくぐって反対側に流れているのだが、その先には水力発電所があるらしい。ノルウェーは水力発電でほぼ国内電力をまかなっているのでエネルギーを輸入する必要が無いらしい。しかも北海油田で採れる石油は全部外に売っているので儲かって仕方ない、EUなんて加入する必要がない豊かな国とのこと。
ここにも中国からの観光客が
折り返しの山頂駅であるMyrdal(ミュルダール)から中国人ツアー客が数百人乗ってきた。恐らく簡体字のツアー会社名が書いてある事、小池さんパーマとピンクのダウンジャケットを身にまとったおばさん達が多いのでメインランドからいらっしゃったのだろう。とにかくマナーが洗練されていなく、やれ右に滝が見えるぞとなると右の窓にカメラをもった人たちが密集し、左も然り。座っている我々は視界が塞がれ車窓を楽しめたもんじゃない。。。
まあそんなこんなで2時間強の旅は終了。お昼は船に戻って食べることにした。もう少し天気がよいと写真も美しいだろうなあと思う。
船と列車が同時に視界に入る景色は面白い。そのくらい小さな村なのだ。
ゴムボートでフィヨルドサファリツアー
食事を済ませ、午後からは次なるツアー、RIBボートで行くフィヨルド探検。この旅の一番の楽しみのうちの1つ。オンラインでの事前予約時に本ツアーは12歳以下は参加不可とあったので、子供は託児所に預けて遊んでいる間に夫婦で行くつもりだった。
大問題発生
いつもの様に子供を託児所に連れて行き、チェックインを済ませる。保育士のおねえさんから、どこに行かれますか?と質問が。何の気無く、「オプショナルツアーでボートに乗ります。」と答えた所、驚愕の事実が判明。「残念ながら託児所に子供を預けて、保護者全員が下船することは出来ないんです。」。
「ええええ???」絶句する我ら夫婦。
「もし出ようとしても、下船時のチェックアウト時にデータベースの照合で引っかかります。」とのこと。
そういう決まりなら仕方がない、だけどもう少し親切に説明があっても良かったのにと思う。これまで満足で来たクルーズの旅だったが、少々いらっと来た瞬間であった。仕方がないので、私が残り、妻に遊んできてもらうことにした。でも私の分のお金は戻ってこない。。。
妻の撮った写真をどうぞ。