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子連れドバイの旅 その4

ドバイ旧市街へ

ドバイの旅も終盤。5日目は義姉家族と一緒に旧市街への観光に。正直これが一番ドバイらしさを味わえて、観光気分にひたれた経験だった。上記地図の川を挟んだ両側が旧市街。ここにスークと呼ばれる商店街がある。川の上側にゴールドスークとスパイススーク、下側にテキスタイルスークとドバイ博物館がある。

picture by The Telegraph

ドバイは元々ただの漁村だったところが、19世紀に交易の拠点としてイギリスの保護の下、発展した街。上記は1950年代のドバイの写真。川の曲がり方から推測するに恐らく海から河口方面を望んで撮影したと思われる。60年前でも川の周りに建物があるだけの、小さな砂漠の中の街だったのだ。まず我々が向かったのはドバイ博物館。町の歴史・民俗を紹介している。ここは元々19世紀に建てられた砦の一部を利用して建てられている。前世紀の中頃まではひなびた小さな街だったことがよく分かる一方、お宝的な展示は少ないので規模は小さい。
陽射しが眩しい、暑い。娘も自らサングラスを着用。いつもは嫌がるのに。その後、車で移動、川向うのゴールドスークに向かう。これまで超近代的なショッピング・モールばかりを目にしてきたので、こういう猥雑な風景はなんだか旅人気分でワクワク。ゴールドスークは金細工、金のアクセサリーを取り扱うお店がひっきりなしに並んでいる。あまり客引きなどには会わず、快適に街をそぞろ歩き出来た。
スークには野良猫?が結構歩いている。お母さんがアクセサリーを物色している間、猫を追いかけてる娘。そして次なるエリアはスパイススーク。さらに怪しさは増すばかり。香辛料の香りが細い路地に漂う。全くなんというスパイスなのか判らない。東〜東南アジアと食文化が違うからなあ。スパイススークを抜けると、船着き場へ。地図で見ると船着き場はAl Sabkhaというところらしい。ここから渡し船に乗って数分の旅。目指すは対岸のOld Souqまで。カナルはとても広くて、気持ちがいい。でも陽射しは強烈、気温も38度くらいで、船の屋根の陰にいないと焦げてしまいそう。なんともフォトジェニックな旧市街体験だった。

ドバイ土産について

ところで、中東の土産ってなんだろう。勿論ブルジュ・ハリファグッズは充実している。模型の置物とか、そのギラギラした勇姿を写真に収めたカレンダー、ビルをかたどった冷蔵庫に貼り付けるマグネットなどあるにはあるが、なんとも観光地っぽくわざとらしくてダサい。食べ物もスパイスは確かにマーケットには溢れているが、即食べられるわけではないし、使いづらい。そんな中、地元のカルフールやショッピング・モールで特段目についたのは下の写真の食べ物。これらはデーツである。ご存知の方も多いと思うが、デーツとはナツメヤシの実のこと。中東ではこれをドライフルーツにして食べる。客人をもてなす時に振る舞う伝統的なお茶菓子である。食感は干し柿、味も干し柿に近いが、サイズはドライプルーン位で、干し柿より甘さが強い。この国ではスーパーや専門店で量り売りで売られている。品種別や産地別、砂糖がけなど加工法別などでわけられた沢山のデーツが店頭に並べられている。元々自分はデーツを食べたことがあったのだが、やはり甘さが強く、特有のくせもあり、これまでは一粒でお腹一杯といった印象だった。しかし今回、びっくりしたのは、チョコがけのデーツの存在と、そのバラエティの幅広さ。もはやケーキやキャンディといった感じで、見た目は違う食べ物のようだ。しかも食べてみると、チョコとデーツの組み合わせの美味しさといったら、びっくりするほどのマリアージュだった。チョコの甘さと香りがデーツのアクの強さを緩和させる一方、デーツの自然な甘さが余韻として残る。どこまでチョコを食べ、どこからデーツを食べているのか舌の上で判別できないくらい見事な一体感なのだ。しかし、専門店で売られているデーツは高級品。そこで、おすすめなのが、上記のようなスーパーで売っているパックに入った廉価なチョコデーツ。数十個7−800円程度なので大変お得。おみやげにする時は35%OFFのステッカーを剥がしてしまえば良い。これでも相当うまい。自分の周りでもクセになって食べ続ける人が続出した。

ただし、食べ過ぎには十分注意すべし。ただでさえ極甘なデーツにチョコがけしているので、カロリーは極端に高いはず。

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