ママ達の乱(パパも少々含む)その1

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午後4時、4−5歳児生徒が園庭に出たところを利用して教室内で会合が開かれた。

ナーサリー園長のサンドラとアドミのシャロン、それを取り囲むように我らが2−3歳児クラスの父母が12人ほど集結。アメリカ人、スペイン人、フランス人、香港人、イギリス人、そして自分(日本人)、多彩な国籍のパパ・ママたち。

時間が微妙に早いので全員が集まれたわけではない。我が家も妻の都合がつかないので、自分が早めに仕事を切り上げ、出席した。

固いメールがやり取りされた後の初めての会合。少々ぎこちない雰囲気の元、ナーサリー側と父母側が対峙する。ちょっとドキドキしてきた。

事の発端はこうだ。

6月より1歳児クラスから2−3歳児クラスへのクラス替えが一部の園児に対して行われた。うちの娘もその中の一人。

2月の終わりから6月頭までの過ごした1歳児クラスでは、不安一杯で入園したのも過去の話、部屋も清潔、園児一人ひとりへのケアもよく行き届き、先生の愛情を受け、うちの娘も楽しんでナーサリーへ登園するようになった。

ただし、新しいクラスは??となることが多々あった。何しろカオス。前のクラスと比べ部屋が汚いし、ケアする園児の数が増えた一方、先生一人あたりのケアする人数が増え(法律上許される)、謎のキズをつくって帰ってきたり、園児同士のトラブルで怪我を報告されることも増えた。

そういったわけで、なんだかサービスの質が落ちたような気が我々夫婦の間でも気になっていた。ただ、子供本人は相変わらずナーサリー生活を楽しんでいるようだし、比較対象がない中で(日本と比べてはいけない、あれは素晴らしすぎる。)、こんなものかな?と思っていたのも事実だった。

一方で、最近妻が同じクラスのルーマニア人のお母さんから、同じクラスのママで構成されるWhatsAppのグループチャットに誘われ、入った。

すると始めはお茶しましょう的な牧歌的な情報交換だったようなのだが、一人現クラスのサービスの悪さに不満を唱えた人が出たらしく、そこからお母さん全員一致で現在のクラスのマネージメントに不満が爆発したのだ。要するに我々の考えていた疑問はみな共通でもっていたのだ。

なんだかチャットがすごい盛り上がりを見せてきたのだ。不満が出るわ出るわ。そもそも、クラスのリーダー格の先生が機能していない(産休明けで金曜の9時~16時しか出勤していない)とか、息子がクラスが上がってから凶暴化して、人に噛みつくようになったとか、次から次へとテンポラリーの先生が来て対応するので誰が誰だかわからないとか。4,5歳児のクラスと混ぜて遊ばせているので危ないとか。

一人日系人のお母さんが急進的で、自分がモンスターペアレントと見られてもいいから前に出ると、園長先生に対し、クラス代表として問題点の提起および集団での公開質問会の開催を申し入れた。この現状を園としてわかっているのかと。

さて、そんなわけで、ママ達も一つの方向にまとまってきた。園長との会合までに皆で何をどう準備をしようか。話題の方向性が変わってきた。

続く

集団食中毒

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一家で食中毒事件が発生。いやー、恐ろしかった。

日曜の朝、起きてからずっと胃の調子がすぐれない、コーヒーを飲み過ぎたのようなシクシクとした痛みが少々あった。そんな朝だった。

にも関わらず気分をすっきりしたい思いでコーヒーを飲み、朝食のために脂っこいソーセージをフライパンで焼いて食べた。妻と娘にも食べさせた。義理の両親は既に朝食を済ませていたので食べることはなかった。

これが後で悲劇を生むことになるとは思いもよらなかった。

その後妻と義母はコロンビアフラワーマーケットにショッピング、自分と娘と義父はお留守番。

午前中は子供の遊び相手をして過ごすものの、胃が重くて身体をうごかすのも億劫。自分は一歩も動かず子供におもちゃを持ってこさせて遊ぶ。しかもなんだか外の空気が寒く感じる、気温20度以上あるのに。窓を閉める。

昼は義父の作るスパゲティ・ボンゴレと白ワインをいただく。

まもなく体に更に異変が、き、気持ちが悪い。。。身体が動かない。。

吐き気は若干するものの、吐くまで至らない状態。

体温計は平熱を示しているが、寒気が止まらない。体の関節がキシキシしている。どう見ても熱の前兆だ。

どうにもならないので娘を昼寝させるのに合わせて自分も寝込む。

間もなく出掛けていた妻も昼も食べずに帰宅、同じように気持ちが悪くなったようだ。熱も37.9度あってそのまま寝込んでしまった。

一方娘は元気そのもの。但し午前2回のウンチは普通だったのだが、3回めからは下痢になってしまった。それでも、いつもどおり元気なのでなかなか寝付かず、我々病人二人が寝る布団の上に遊んで乗りかかってくる。

その度に「うえ~」という悲鳴が私か妻から上がる。

寝床に臥し、ふらふらの頭で原因を考える。我々だけ体調を崩して義理の両親は無事。。。ソーセージ以外に考えられない。英国のソーセージは直径3センチ位の太さがあり、中身は生なのだ。かなり念入りに焼いたのだが、それでも火が通ってなかったのだと思う。

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では何故娘は無事なのか?

それは、焼き方に差があったのだ。ただでさえ大きなソーセージ、子供の分は1/4本程度をフライパンで切って細かくして、多少内側を焼いたのだ。だから、中心部も火を多少通すことが出来たのだと思う。

一眠りして、胃のムカムカが最高潮に達する。とうとうトイレで吐き出すことを決心。

「オエ~」

ふう。膨満感はなくなり、多少これで動くことは出来るようになった。しかし胃のムカムカと身体をくの字にまげたくなる重さは依然続いている。

妻は38.6度に熱が上がり、完全ダウン。

自分が娘の夕食を作らねば。

義母がつくってくれたおかゆと冷蔵庫にあるシュウマイをレンジでチン、そして味噌汁はインスタント。とてもじゃないが作れない。食事の匂いだけでも「ウッ」と来る。子供に食べさせつつ、自分はテーブルに突っ伏す。

「パパの、ないねー」と2歳半の娘。

「うん、パパ、おなかいたいの。食べられないの。。。」

その後も妻の体調が戻らない上、更には義母も体調が悪く寝込んでしまう展開となり、ついに休日診療の門を叩くことに。19時頃病院に電話をかけ、アポを取る。

自分は子供のお風呂と寝付かせをしなければならないので留守番。まあ妻と同じ症状なので一人見てもらえればその結果を聞けばいい。

義父が運転する車で妻と義母が病院に送られていく。自分は次なるタスクが始まる。娘のお風呂だ。

お風呂と言ってもシャワーだけなのだが、腹痛と闘いながらの服の脱着、タオルでのふき取りも全部自分一人でやるのは辛い。裸で逃げまわる娘をなんとか捕まえ、出ない力を振り絞って着替えさせる。

そして子供を寝付かせるのだが、いつものごとく本を読んでくれとせがまれる。何故か「サンタクロースとれいちゃん」、「ふたつのいちご」、「ズボンのクリスマス」という3部作をグルグル繰り返し読ませられて、もはや拷問。

自分の体温も38.2度になっている。はやく帰ってきてくれー。

妻たちを送り出して1時間半、やっと帰ってきた。

診断結果はやはり食あたりによる胃腸炎のようだった。妻に処方された薬を分けてもらい飲んで寝た。

痛みは翌朝には治っていたが、体の節々の痛みと頭のくらくらが少々残った。

翌朝、ソーセージを見るのも嫌だったが、パッケージを見ると賞味期限が820日、そして我々が買ったのが20日、食べたの21日。ひどい話だ。期限ギリギリのものを定価で平気に売って罪もない消費者を陥れるとは。

正直怖くて暫くてイギリスソーセージはたべられない。まあそれほど美味いものでもないから無くても困らないし。

断水

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7泊8日のノルウェー・フィヨルドクルーズを終え、最後の寄港地スタバンゲルを離れたのが木曜日。金曜日は1日中北海を南下していた。その時ドーバー海峡を通過する船上で自宅が断水していることを知った。

現在自宅に訪問・滞在中の義理の両親がLINEしてくれたのだ。

どうやら、金曜朝から突然水が出なくなり、各住戸へ水道管不具合の通知があったのこと。我々の住むアパートを含む幾つかの棟へ水を供給ができなくなり、急遽夜8時から工事業者が復旧作業が開始。断水してからは食事は外食、トイレは敷地内の庭木用水道から水を汲んでタンクに流しているとのことだった。

それなら、土曜の昼にロンドンに帰宅した時点では直ってるかな。ご両親は気の毒だなあ。と半分他人事で済ませていた。

ところが帰港地サザンプトンから帰宅してみると、まだ水道は使えない、工事も再開されない様子。昨日は業者は夜中の1時まで悪戦苦闘したようなのだが、掘り返してみたところ1930年代に敷設された水道管のようで、交換パーツが手元に無く、仕方なく撤収したらしい。パーツの取り寄せも含めると、最短でも月曜日の作業再開、復旧となってしまった。

当然ながら水道が使えない家は住めない。トイレが使えない、風呂も入れない。食事も作れないし、洗えないので後片付けも無理だ。

家でご飯と味噌汁と漬物が食べたかったのに、早速昼、晩ともに外食。
1週間外食続きで、ようやく家で自炊できると思ったのにこの展開はかなりつらい。

そしてトイレ。5Lのミネラルウォータータンクを両手に下げ、三階から向かいの棟の庭仕事用の蛇口から取水するはめになった。うちのアパートはエレベーターがない為、上がったり下がったりを繰り返すこの作業はとても面倒くさい。

こちらのトイレはエコ性能が低く、タンク内に水を10L入れると全て一回で使いきってしまう。これだと、一回の水汲みでトイレ1回分の水しか持ってこれない為非常によろしくない。半分の5Lならなんとか大を流せそうなので、トイレの度にタンクの半分まで水をいれることにした。

土日は義理の両親にはホテルに行ってもらうことにした。そのほうがリラックスしてもらえる。しかも月曜からは両親はイギリス国内旅行に出てしまうので、二日我慢してもらえればよい。我々家族は夜にシャワーを使わせてもらいに訪問すればなんとか自宅でクラスことは出来る。自分たちもそうだがやはり子供は長旅の後だけに、自分のベッドでリラックスして寝てもらいたいし。

日曜日、一瞬、水が出る。日に4回、2時間ずつ一時的に水道を開栓すると通知が来たのだ。しかし、我々の棟には圧力が足りず届かないとの但し書きが。。。確かに出ない。いや、多少はでてきたのだが、泥水が少々。すかさず容器に確保。トイレぐらいには使えそうだ。

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そして月曜日。

嬉しいことが2つ起きた。まず、不動産仲介業者を通じて、大家にホテル代のサポートをお願いしていたのだが、契約上は保証外にも関わらず、我々があまりに哀れなのでお金を出してくれるとのこと。

二つ目はもちろん、水道が復活したのだ!
しかし、喜びもつかの間、ちょろちょろと圧力の弱い水しか出てこない。

どうしたものかと、アパートの管理人に確認しに行くと、業者がまた新たな不具合部分が見つかってしまい、今週中一杯はかかるのではという絶望的な話を聞かされた。

まあ、トイレ・炊事は大丈夫だし、身体も濡れタオルで拭くことは出来るから状況はかなり改善されたのだけれども。

一体いつ直ることやら。ここはイギリス、日本のように事は進まない、期待値を上げぬよう気をつけなければ。

フィヨルドツアーの話は次回以降で。

主夫のグッズ:名刺・名刺作成MOO

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仕事を辞め、海外主夫として最初に直面するのがアイデンティティの喪失。
主夫=無職、つまり無職=何者でもなくなってしまう。少なくとも男性社会・文脈ではそうだ。

人前に出た時の自分自身の紹介のしづらさといったら何だろう。
「あっ、◯◯と申します、はじめまして。主夫やってます、妻が仕事で海外赴任になり、私も会社を辞めてこっちに来たんですよ。あっ名刺ありがとうございます。XXXXXヨーロッパでマネージングディレクターをなさっていらっしゃるのですね、すごいですね、主夫ですか?いやいやいやいや大したことないです、毎日毎日オムツ替えてるばかりで、ホント気が狂いそうですよハハハ(苦笑。あつ私名刺がないので、いただくばかりで申し訳ありません、こちらからご連絡させていただきます。(以下続く)

最近地元のとある企業の社長にご招待を受け、家族でテムズ川クルーズパーティに参加した(実際は子供が病気で私だけ出席)のだが、このようなオフのイベントであってもいろいろな人が集まる中、名刺をいただく一方で自分の紹介がイマイチぱっと決まらない。大した話もできていない相手だと、後でFBでご連絡をするのも何かプライバシーにぐいぐい入り込むようで気が引ける。

一方で、駐妻コミュニティのような女性社会の中にカットインする場合もぎこちない。こちらでは子育ての親というアイデンティティを共有しつつも、自分は男性、異質の存在。

「(目を合わせて相手が気づく)あ、あの、日本人の方ですか?あっ、どうも初めまして。お子さん幾つでいらっしゃいますか?あ、2歳?うちの子と同じですね、お名前は何ちゃんというのですか?あ、□ちゃんていうのか。□ちゃーん、こんにちわぁ、かわいいなあ、将来イケメンだねぇ。抱っこしちゃおう、お、軽いなあ、うちの子結構太ってて、抱っこするとほんとしんどいんですよ。困ったもんだハハハ(苦笑。あ、私◯◯と言います。あ、そろそろ行かれます?私も行かなきゃ、またお会いしましょう、どうもーではでは。(連絡先きいてないけど、まあまた会った時くらいに訊くのががちょうどいいか。。。)」

街中でたまたま駐妻と出会って、雑談は出来てもその後LINEを交換しようと申し出ることが出来るだろうか。それこそセンテンススプリングいかがっすかーな雰囲気プンプンで、相手から警戒されやしないかと、心配になってしまうのは私が自意識過剰なだけだろうか。

そんな中で名刺を作って配るのはとても簡単かつ効果的なアプローチだと感じた。とにかく自己紹介のきっかけがスマートに作りやすい。駐妻に対しても「良ければこちらにメルアドありますから、連絡ください」とスマートに名刺を差し出すだけでいいので簡単だ。

では作るとなった場合、実際どこで名刺を作ればいいのだろうか。私がこちらに来たばかりで、自分自身のアイデンティティの喪失感に苛まされていた時、知人に紹介をしてもらったのが、MOOという名刺作成サービス。

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こちらで簡単にデザイン・フォントなどを選んで、好きな写真や図柄を加えて名刺を作ることが出来る。USを含め世界主要各国で利用ができ、UKでは50枚で送料含め30ポンド程度。150枚で50ポンド程度。是非海外駐在主夫の方にはこれに限らないが作成をおすすめしたい。

私の場合は表に自分の名前と連絡先(住所は入れない)、ブログのURLをいれて、裏には最近行ったスペインのミハスの写真を入れた。この写真が私のFacebookのカバーフォトと同じなので、出会った方が後で私をFBで探したとしてもすぐ見分けがつくようにしている。

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ところで名刺を作る上で問題なのは、肩書き等自分をどう表現するかだと思う。ただ名刺を相手に渡しても。それで終わりでは人脈が頼りの海外生活、勿体無い。

まず男性がHousehusbandという肩書を入れればインパクトは出る。ただ、自分はどんな人間か、主夫の生き様をもっと理解してもらい、人脈をきちんと広げるためにはブログ、もしくはFBに投稿でもして、リンク先をつけておいたほうがいいと思う。ここは外国、自分が前に前に出なければ誰もアテンションを払ってくれないのだ。私は肩書にConsultant, Blogger, Househusband3つを入れて、いまの置かれている状況表現して、オフでもオンでも使えるようなものにしている。

ロンドンでiPhoneを修理する

screen_brokenなんだか最近ついてない。iPhoneが壊れた。スーパーで娘にyoutubeのアンパンマンを見せていたころ、駐車場で地面に落とされたらしい。

自分はその時駐車券を精算していたので、現場には居合わせていない。駐車券のチェックアウトを済ませ車に戻ってきたら妻から悲しいお知らせを聞くことになったのだ。

ああ。。。画面がバリバリ。しかも何度も落としているので、既にGPSとカメラのピントがイマイチになっていたのだが、積年のダメージ加えついにトドメを刺されたのか、数日したらホームボタンが使えなくなり、カメラもピンボケのまま操作ができなくなった。

修理せねば。。。

ところで、物価の高いロンドンで、iPhoneのスクリーンを直そうとすると非常に高い。普通にネットで調べるとロンドン中心部では100ポンドは普通にかかってしまう。

実は私は今回が初めてではなく、あまりの重さの為落とすと即死するiPad第2世代を含め何度かiPhone/iPadのスクリーン崩壊をロンドンで経験しており、いつもお世話になっているお店がある。

それがSPS mobileというBrent Crossにあるお店。電車では到達不可能な場末にあり、パチンコの景品交換所のように窓口一つで何のサインもなしという怪しいお店だが、30分くらいできちんと直してくれるし、何しろ安い。通常75ポンドでiPhone6のフロントスクリーンを直してくれる。iPadなら30ポンド。

今回はなぜか50ポンドで済んだ。まあ不幸中の幸いといったところか。

Wing Yipという中華スーパーの近くなので、こちらに良く買い物に行く方、車がある方には是非おすすめしたい。場所が怪しいので一応建物の画像をつけておく。場所はStaples Centerの横。写真の中心に見える建物の3Fにある。

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駐車場に勝手に止めてしまえばいいと思う。ただのオフィスビルなので、お店らしい気配は全く無い。ここで良いのか不安になるが、不安になるのが正解、エレベーターはないのでガシガシ階段を登って行こう。ちなみに料金は後払い。預ける際にいくら掛かるのか、念の為料金をきちんと確認しておこう。

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<SPS mobile>
http://www.spsmobile.co.uk/
AJP Business Centre, 152-154 Coles Green Rd, London NW2 7HD