子連れクルーズ旅行のススメ

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7月の半ばにクルーズ船に載りノルウェーのフィヨルド地方へ旅した。

フィヨルド地形が創り出す大自然の美しさ・壮大さについては言葉にすることが畏れ多いほど素晴らしかったのは勿論だが、日本人には馴染みの少ないクルーズ船(豪華客船)による旅というのも、子供の家族にとっては移動の負担が少ないなど利点が多数があり、子育て世代の英国駐在日本人にオススメの旅であることを是非アピールしたい。

ここでは自分が利用したP&Oクルーズをベースに説明する。

クルーズ船とは

宿泊用の客室・レストラン、バーは勿論、映画館、ショッピングモール、プールなどのエンタメ機能を豪華客船のこと。まさに動くホテル。フロアは10F以上あり、寄港地の街から見る船は高層ビルのよう。我々が乗った船は中型のオーロラ号で乗客1,900人、クルーが850人の規模だが、大型のブリタニア号となると3,400人の乗客、1,300人以上のクルーが乗船し、レストランの数も10箇所以上と、むしろ動く街である。

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どのようなツアーがあるか

サザンプトン港発着のクルーズと、フライトと組み合わせ、外国でクルーズをして帰ってくるフライクルーズとがあるが、ここではサザンプトン発着のものを一部紹介する。

  • イベリア半島 (7泊)
  • 地中海 (14泊)
  • 北欧(7泊)
  • カリブ海片道 (14泊)
  • などなど

なぜクルーズがオススメか

1.値段が安い

我々が利用したP&OクルーズのHPを見ると、78日のクルーズが一人£700程度から揃っている。ちなみに日数と客室のグレードで値段が決まっていく。客室は船底に近いほうが安く、窓が付いているほうが高くなる。13食の食事代、ショーやイベントなども料金に内包されているので船内の支払はナシ。同様のサービスが楽しめる日本のクルーズ船としては飛鳥IIが有名だが、とにかく高い。3日間のクルーズでも一人14万円程度もかかり、1週間のクルーズになれば最低40万円からのスタートとなる。定年後のお金持ちならともかく、到底一般人には贅沢過ぎる。それがイギリスではとてもリーズナブルに楽しめてしまうのが素晴らしい。

78日の海外旅行を普通にした場合、場所にもよるが、結局このくらい普通にかかってしまうだろう。例えば子供が2歳以下の場合を想定し、宿泊一泊15000×7日+航空券代50,000×2=205,000円。これに移動費用、13食の食事代を考えたら、あっという間にクルーズ代より掛かる計算だ。

2.移動が楽

クルーズは一旦出港してしまえば、船が目的地の港から港に寄りながら旅が進んでいく。子連れの場合、一回の旅で1日毎に複数箇所を移動していくなんてことは自殺行為に等しい。移動時間ばかりに時間を取られ、それトイレだの、それネンネだのであたふたして、のんびりすることなど不可能だ。親子共々疲弊するのは目に見えている。一方、クルーズなら自宅から乗船するまでの移動が若干大変なだけで、その後は楽。子供も食事・昼寝と普段通りの生活リズムで次の寄港地に到達することができる。

3.子供の世話が楽

託児所の存在

無料の託児所付きで、乳幼児から児童まで保育スタッフが対応してくれる。大人でも1週間の旅行は疲れが溜るので、子供にとってはなおさら辛いと思う。そんな中、子供が思いっきり遊べる場所があるのはとっても助かる。なお、親にとっても暫く子どもと離れる時間を持てるのはとても助かるものだ。普通に旅で子供をどこかに預けてディナーをするなんて芸当は普通不可能だからだ。朝は9時から夜は10時くらいまで好きな時間に預かってもらえるため、親はその間、夕暮れの海を眺めながら夕食をとるも良し、バーで一杯しながらジャズを聞くも良し。普段できないことが、クルーズ船なら簡単に出来てしまう。

その他楽な点

託児所に加え、他にも楽な部分がある。まず食事をするのも昼寝をさせるのも全て同じ建物(船)内で出来てしまうこと。移動に骨をおる事は一切ない。レストランには子供メニューも用意されており、食べさせるものに悩む必要が無い。追加コストは一切ない。寄港地でも、さっと船にもどれば子供の昼寝もさせることが出来る。

共用の無料ランドリーもついている(洗剤は有料)ので、汚れ物は自分たちで洗える。1週間の旅の間に時々洗濯すれば、持参する衣服も少なくて済む。

どんな楽しみ方ができるか

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船内の楽しみ

  • 大海原を眺めながら一杯やる
    • 船内やデッキのバーで一杯やるのは最高である。
  • 劇場でショーやコンサートを観賞する、バーでジャズを聴く
  • どうしてもお年寄りがメイン顧客なので、劇場でのステージショーは年寄りくさい趣味のものが多いことが難点。
  • 映画を観る
    • 映画館では大人向けから子供向けまで日替わりで映画が上映されている。
  • カジノ
    • 大人の遊び、子供は入れません。
  • 出港パーティ、ワインテイスティング会などの各種船内イベント
  • 子供向けアクティビティ
    • 我々の旅では子供用のフットサルコートでサッカー教室が開かれていた。
  • プール
    • 室内プール、室外プール、温水ジャグジー、子供用プールなど多彩。
  • ジム
    • ついつい暴飲暴食になるので、重宝する。ヨガ教室なども開催。
  • のんびりデッキで本を読む
    • 皆さんこの楽しみ方が基本のようで、太陽が輝くデッキの上でKindleを読む人をよく見かけた。

 

寄港地での楽しみ

オプショナルツアー

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クルーズツアーのメインイベントの1つだと思う。各寄港地でのエクスカーションを愉しむことが出来る。時に鉄道の旅だったり、バスツアーだったり、小型ボートでの探検だったり、山登りだったりと多彩。追加料金がかかるが、クルーズ会社主催の為、万が一トラブっても帰るまで船が出発することが無く安心。ただし、ツアーによっては子供の年齢制限等があるので注意。また、子供を託児所に預けて両親が同時に下船することが出来ないので、大人だけツアーに行くことは不可能。

ぶらぶら街歩き

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もちろん、気ままに街を歩いて適当にショッピングをしたり食べ歩きをするのも一つの楽しみ方。困ったらすぐに部屋に戻ることができるので、昼寝の時間も確保できる。子連れではこういった旅の仕方も重要。

食事について

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食事代金は基本的に旅費に含まれている。但し、追加料金がかからないレストランは場所が限られている。そのうちひとつはビュッフェ形式になっており、カジュアルなファミレス的雰囲気で子連れに人気。その他若干格上のレストランが幾つかあるが、別途カバーチャージがかかる上、メニューによっては追加料金が数ポンドかかったりする。そのようなレストランは食事もおいしく雰囲気もよく、人気が高い。出発前にオンラインで予約を入れておかないと乗船してからは予約が取れないことがあり要注意。

お酒はレストランでもバーでも課金対象。但し、ビールもワインも大体街中のパブ程度(45ポンド)でそれほど高いイメージはなかった。レストランで飲むワインは4本、6本、10本などまとめて割引チケットを購入することが出来る。毎回テーブルで好きなワインを選んでチケットを切る仕組み。長旅なので結局いろいろ飲んでしまう。だからこちらのほうが結局安くつく。

チャレンジングな点

日本人には馴染みの薄いクルーズ船の旅、いくつか大変な部分はある。

ドレスコードの存在

場所や時間帯によってドレスコードが存在する。クルーズならではのお作法なので、守らないと非常に恥ずかしい思いをするので注意が必要。

  • ブラック・タイ・イブニング
    • 1週間のうち、2日ほどはディナー時刻以降、主要レストラン、バーなどの施設内ではバシッと正装をしなくてはいけない。男性はタキシードに蝶ネクタイ、なければダークスーツにネクタイといった服装、女性はドレス。それにしても、やはり西洋人のタキシード・蝶ネクタイはカッコイイ。特におじいさん。昼間のみすぼらしいジャンパー姿は日本と同じ、しかしブラック・タイになると一気にショーン・コネリーのような渋さに早変わり。おばあさんも体型はアレだが素敵に決まっている。やはり洋服は西洋人の為の服なんだと再認識する瞬間。
  • イブニングカジュアル
    • 男性は襟付きのシャツを着る、Tシャツ・ジーンズはダメよといったユルイドレスコード。これが夕方以降の船内はこれが基本。

英語力が必要

  • イギリス船なので放送は全て英語。各種注意やスケジュールの変更などのアナウンスを聞き逃さないよう、わからない場合フロントに確認するなど、きちんと理解しておきたい。
  • レストランが混んでいる場合、ディナー相席となる可能性がある。これはソーシャル活動の一つとして旅の楽しみでもあるのだが、見知らぬ人とディナーを共にして社交活動をするのは日本人的には慣れておらず少々厳しい。こころして望むべし。もちろん、自分たちだけで座りたいとスタッフに伝えて、その分待つということも可能。
  • オプショナルツアーなどでは出掛けた先で昼食を取るが、そこでは相席になり、会話が始まる。これは避けようがない。

しばらく日本食が食べられない

白い米、ラーメン、そば、うどんなどは口にすることが出来ない。辛抱するか、寄港地で日本食レストランを探すしかない。カップ麺を持参すると良い。子供のためには、サトウのごはんやインスタント味噌汁などを持参するのが良いかと思われる。

最後に

乗客の7割〜8割はお年寄り。それ以外は家族連れが占める。ただし白人がほとんど。アジア系や黒人など他の人種は非常に少ない。船のクルーに聞いてみると、アジア人については香港系の人は多いようだが、日本人は滅多に見ないとのこと。自分たちのツアーも、我々家族以外に一組日本人がいただけ。手軽さ、そして子供の世話が楽な点を考えるともっと日本人の利用が拡大してもよいのではないだろうかと思う。

写真引用(上から2番目):Britania@wikipedia

断水

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7泊8日のノルウェー・フィヨルドクルーズを終え、最後の寄港地スタバンゲルを離れたのが木曜日。金曜日は1日中北海を南下していた。その時ドーバー海峡を通過する船上で自宅が断水していることを知った。

現在自宅に訪問・滞在中の義理の両親がLINEしてくれたのだ。

どうやら、金曜朝から突然水が出なくなり、各住戸へ水道管不具合の通知があったのこと。我々の住むアパートを含む幾つかの棟へ水を供給ができなくなり、急遽夜8時から工事業者が復旧作業が開始。断水してからは食事は外食、トイレは敷地内の庭木用水道から水を汲んでタンクに流しているとのことだった。

それなら、土曜の昼にロンドンに帰宅した時点では直ってるかな。ご両親は気の毒だなあ。と半分他人事で済ませていた。

ところが帰港地サザンプトンから帰宅してみると、まだ水道は使えない、工事も再開されない様子。昨日は業者は夜中の1時まで悪戦苦闘したようなのだが、掘り返してみたところ1930年代に敷設された水道管のようで、交換パーツが手元に無く、仕方なく撤収したらしい。パーツの取り寄せも含めると、最短でも月曜日の作業再開、復旧となってしまった。

当然ながら水道が使えない家は住めない。トイレが使えない、風呂も入れない。食事も作れないし、洗えないので後片付けも無理だ。

家でご飯と味噌汁と漬物が食べたかったのに、早速昼、晩ともに外食。
1週間外食続きで、ようやく家で自炊できると思ったのにこの展開はかなりつらい。

そしてトイレ。5Lのミネラルウォータータンクを両手に下げ、三階から向かいの棟の庭仕事用の蛇口から取水するはめになった。うちのアパートはエレベーターがない為、上がったり下がったりを繰り返すこの作業はとても面倒くさい。

こちらのトイレはエコ性能が低く、タンク内に水を10L入れると全て一回で使いきってしまう。これだと、一回の水汲みでトイレ1回分の水しか持ってこれない為非常によろしくない。半分の5Lならなんとか大を流せそうなので、トイレの度にタンクの半分まで水をいれることにした。

土日は義理の両親にはホテルに行ってもらうことにした。そのほうがリラックスしてもらえる。しかも月曜からは両親はイギリス国内旅行に出てしまうので、二日我慢してもらえればよい。我々家族は夜にシャワーを使わせてもらいに訪問すればなんとか自宅でクラスことは出来る。自分たちもそうだがやはり子供は長旅の後だけに、自分のベッドでリラックスして寝てもらいたいし。

日曜日、一瞬、水が出る。日に4回、2時間ずつ一時的に水道を開栓すると通知が来たのだ。しかし、我々の棟には圧力が足りず届かないとの但し書きが。。。確かに出ない。いや、多少はでてきたのだが、泥水が少々。すかさず容器に確保。トイレぐらいには使えそうだ。

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そして月曜日。

嬉しいことが2つ起きた。まず、不動産仲介業者を通じて、大家にホテル代のサポートをお願いしていたのだが、契約上は保証外にも関わらず、我々があまりに哀れなのでお金を出してくれるとのこと。

二つ目はもちろん、水道が復活したのだ!
しかし、喜びもつかの間、ちょろちょろと圧力の弱い水しか出てこない。

どうしたものかと、アパートの管理人に確認しに行くと、業者がまた新たな不具合部分が見つかってしまい、今週中一杯はかかるのではという絶望的な話を聞かされた。

まあ、トイレ・炊事は大丈夫だし、身体も濡れタオルで拭くことは出来るから状況はかなり改善されたのだけれども。

一体いつ直ることやら。ここはイギリス、日本のように事は進まない、期待値を上げぬよう気をつけなければ。

フィヨルドツアーの話は次回以降で。

主夫のグッズ:名刺・名刺作成MOO

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仕事を辞め、海外主夫として最初に直面するのがアイデンティティの喪失。
主夫=無職、つまり無職=何者でもなくなってしまう。少なくとも男性社会・文脈ではそうだ。

人前に出た時の自分自身の紹介のしづらさといったら何だろう。
「あっ、◯◯と申します、はじめまして。主夫やってます、妻が仕事で海外赴任になり、私も会社を辞めてこっちに来たんですよ。あっ名刺ありがとうございます。XXXXXヨーロッパでマネージングディレクターをなさっていらっしゃるのですね、すごいですね、主夫ですか?いやいやいやいや大したことないです、毎日毎日オムツ替えてるばかりで、ホント気が狂いそうですよハハハ(苦笑。あつ私名刺がないので、いただくばかりで申し訳ありません、こちらからご連絡させていただきます。(以下続く)

最近地元のとある企業の社長にご招待を受け、家族でテムズ川クルーズパーティに参加した(実際は子供が病気で私だけ出席)のだが、このようなオフのイベントであってもいろいろな人が集まる中、名刺をいただく一方で自分の紹介がイマイチぱっと決まらない。大した話もできていない相手だと、後でFBでご連絡をするのも何かプライバシーにぐいぐい入り込むようで気が引ける。

一方で、駐妻コミュニティのような女性社会の中にカットインする場合もぎこちない。こちらでは子育ての親というアイデンティティを共有しつつも、自分は男性、異質の存在。

「(目を合わせて相手が気づく)あ、あの、日本人の方ですか?あっ、どうも初めまして。お子さん幾つでいらっしゃいますか?あ、2歳?うちの子と同じですね、お名前は何ちゃんというのですか?あ、□ちゃんていうのか。□ちゃーん、こんにちわぁ、かわいいなあ、将来イケメンだねぇ。抱っこしちゃおう、お、軽いなあ、うちの子結構太ってて、抱っこするとほんとしんどいんですよ。困ったもんだハハハ(苦笑。あ、私◯◯と言います。あ、そろそろ行かれます?私も行かなきゃ、またお会いしましょう、どうもーではでは。(連絡先きいてないけど、まあまた会った時くらいに訊くのががちょうどいいか。。。)」

街中でたまたま駐妻と出会って、雑談は出来てもその後LINEを交換しようと申し出ることが出来るだろうか。それこそセンテンススプリングいかがっすかーな雰囲気プンプンで、相手から警戒されやしないかと、心配になってしまうのは私が自意識過剰なだけだろうか。

そんな中で名刺を作って配るのはとても簡単かつ効果的なアプローチだと感じた。とにかく自己紹介のきっかけがスマートに作りやすい。駐妻に対しても「良ければこちらにメルアドありますから、連絡ください」とスマートに名刺を差し出すだけでいいので簡単だ。

では作るとなった場合、実際どこで名刺を作ればいいのだろうか。私がこちらに来たばかりで、自分自身のアイデンティティの喪失感に苛まされていた時、知人に紹介をしてもらったのが、MOOという名刺作成サービス。

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こちらで簡単にデザイン・フォントなどを選んで、好きな写真や図柄を加えて名刺を作ることが出来る。USを含め世界主要各国で利用ができ、UKでは50枚で送料含め30ポンド程度。150枚で50ポンド程度。是非海外駐在主夫の方にはこれに限らないが作成をおすすめしたい。

私の場合は表に自分の名前と連絡先(住所は入れない)、ブログのURLをいれて、裏には最近行ったスペインのミハスの写真を入れた。この写真が私のFacebookのカバーフォトと同じなので、出会った方が後で私をFBで探したとしてもすぐ見分けがつくようにしている。

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ところで名刺を作る上で問題なのは、肩書き等自分をどう表現するかだと思う。ただ名刺を相手に渡しても。それで終わりでは人脈が頼りの海外生活、勿体無い。

まず男性がHousehusbandという肩書を入れればインパクトは出る。ただ、自分はどんな人間か、主夫の生き様をもっと理解してもらい、人脈をきちんと広げるためにはブログ、もしくはFBに投稿でもして、リンク先をつけておいたほうがいいと思う。ここは外国、自分が前に前に出なければ誰もアテンションを払ってくれないのだ。私は肩書にConsultant, Blogger, Househusband3つを入れて、いまの置かれている状況表現して、オフでもオンでも使えるようなものにしている。

ロンドンでiPhoneを修理する

screen_brokenなんだか最近ついてない。iPhoneが壊れた。スーパーで娘にyoutubeのアンパンマンを見せていたころ、駐車場で地面に落とされたらしい。

自分はその時駐車券を精算していたので、現場には居合わせていない。駐車券のチェックアウトを済ませ車に戻ってきたら妻から悲しいお知らせを聞くことになったのだ。

ああ。。。画面がバリバリ。しかも何度も落としているので、既にGPSとカメラのピントがイマイチになっていたのだが、積年のダメージ加えついにトドメを刺されたのか、数日したらホームボタンが使えなくなり、カメラもピンボケのまま操作ができなくなった。

修理せねば。。。

ところで、物価の高いロンドンで、iPhoneのスクリーンを直そうとすると非常に高い。普通にネットで調べるとロンドン中心部では100ポンドは普通にかかってしまう。

実は私は今回が初めてではなく、あまりの重さの為落とすと即死するiPad第2世代を含め何度かiPhone/iPadのスクリーン崩壊をロンドンで経験しており、いつもお世話になっているお店がある。

それがSPS mobileというBrent Crossにあるお店。電車では到達不可能な場末にあり、パチンコの景品交換所のように窓口一つで何のサインもなしという怪しいお店だが、30分くらいできちんと直してくれるし、何しろ安い。通常75ポンドでiPhone6のフロントスクリーンを直してくれる。iPadなら30ポンド。

今回はなぜか50ポンドで済んだ。まあ不幸中の幸いといったところか。

Wing Yipという中華スーパーの近くなので、こちらに良く買い物に行く方、車がある方には是非おすすめしたい。場所が怪しいので一応建物の画像をつけておく。場所はStaples Centerの横。写真の中心に見える建物の3Fにある。

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駐車場に勝手に止めてしまえばいいと思う。ただのオフィスビルなので、お店らしい気配は全く無い。ここで良いのか不安になるが、不安になるのが正解、エレベーターはないのでガシガシ階段を登って行こう。ちなみに料金は後払い。預ける際にいくら掛かるのか、念の為料金をきちんと確認しておこう。

building

<SPS mobile>
http://www.spsmobile.co.uk/
AJP Business Centre, 152-154 Coles Green Rd, London NW2 7HD

チャリンコ盗まれてヘイトクライム

キーチェーンを壊されてチャリが盗まれた。たった数時間の隙、それも人通りも多い場所でやられた。
最近、打ち合わせ等オフィスに行く必要が無い日は、仕事を集中して片付けるため、近所のスイスコテージ図書館に行くことが多い。昨日も例に漏れず、朝から日本持参の自転車を軽快に走らせ、図書館入り口右横の駐輪場に留めた。

ところでこっちの駐輪場の自転車停めはシンプルというか無造作というか。。地面から逆U字型の鉄パイプがにょきと出ているので、ここに自転車のロックを引っ掛けて留める。逆U字の両側に1台づつ停めるのでパイプ数の2倍しかキャパシティがない。つまりスペースの割に数は停められない。

Bicycle_parking
wikipedia

午後1時半過ぎに仕事が一段落ついたので、少し遅めの昼飯を食べようと、駐輪場に戻る。

「???あれ?」

ない、ないのだ。自転車が。暫く自分の目の前の出来事に頭がついていかない。今日は別の場所に停めたのかもと、自分の記憶違いかと一瞬思ってしまう。

いや、確かにここにあった。動悸が少し収まり周りを見渡すと、3歩離れた場所に破壊されたワイヤーロックが。見事に鍵部分が割られ、金属部分も引きちぎられている。

broken_chainこういうケース、海外では十中八九返ってこないだろう。確かにこちらの自転車ロックはものすごい頑丈に出来ており、自分が日本から持参したものはそれに比べればとても貧弱。それでも人通りの多い図書館の目の前という場所で、金属部分をちぎって盗んだそのやり口には非常に腹が立つ。きっと常に工具を持って自転車を盗もうと物色している悪いやつがこの辺りに居るんだろう。悔しさと半ば諦め感を胸に秘めながら、仕事を済ませ、夕方盗難届を提出するためKentish Townの警察署に向かった。

警察署の中は、これまたひどい環境。お世辞にも綺麗とはいえず、警察署の対応はおばちゃん署員一人だけ。カウンターの周りにはガラスの囲いがあり、そこにひとりずつ呼ばれて入るのだが、まるでこっちが犯罪者の様な扱いだ。現在はガラスの向こうで髪の毛を剃りあげたパンクな女性が現在何か喋っている。自分の前にはパンクを含め、スペイン人の若いカップルと、フランス人の中年姉妹二人の3組。列に並ぶなり、フランス人から「あの女性ですでの30分待たされてるんですよ」とかなりご立腹な様子。そして後ろからiPhoneを無くしたというスペイン人のまたカップルがやって来た。

自分はあと30分で子供を保育園に迎えに行かなくてはならない、単純計算しても自分の番が回ってくるのは不可能だ。とは言え、できるだけ粘ってみようと決心。結果、警察署員のおばちゃんが、まだ時間がかかりそうだから、並んでいる人たちの用件を取り急ぎ訊くという事になったので、自転車を盗まれたことを伝えたところ、盗難届ならオンラインでやれと言われて終了。その後ロンドン警察のウェブサイトで盗難届を提出した。

自分の自転車は日本製でしかもイギリスでは売られていないはずだから目立つはず。奇跡を信じたい。

khodaa bloomところで待っている間、やることがないので待たされている皆で雑談をしていた。警察署の対応が一人だけってどういうことよ?スペインだったら7−8人カウンターで対応しているけど、とか文句から始まり、後から来たスペイン人カップルは旅行者なので、ロンドン観光のおすすめスポットの紹介をしてみたりと話は広がる。

ところで今日はどうされたんですか?とフランス人に聞いてみた。

「ヘイトクライムの報告なんです。今日外を歩いていたら、こんなTシャツを着ている人を見たんです。我々は20年間ロンドンに住んでいて、こんなヘイトは国民投票以降だと。写真には”No need EU parasite, Get EU out of BR”と殴り書きで背中に書いてある人の写真だった。

確かに国民投票以降、ヘイトクライムが増えているとの報道を見かける。そして、EU離脱のリーダーシップは誰が取るのかもまだ分からないし、プロセスは混迷を極めている。先行きがはっきりしないほど、そして時間がかかればかかるほど、こういった過激思想の人たちがトラブルを起こす可能性は高まっていく。個人的にロンドンこそ世界で最もインターナショナルな街だと思うだけに、こういった動きは本当に残念だ。この国は本当にどこへ向かっていくのか。broken_chain