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主夫の息抜き:ドライシェリー

ワインスクールに通っていた程お酒はもっぱらワインが好きなのだが、こっちに来て妻に扶養してもらっていることもあり、ワインにお金を掛ける気が全く起きない。日本よりお得であれば高いワインも自分のカードで貯金を切り崩してでも購入してもいいかと思うのだが、円建てに換算すると、値段が殆ど日本と変わらないのでアホらしくてやらない。

勿論フランスやスペインやイタリアに行けば、元は水代わりにぶどう酒を飲んでいた地域、圧倒的に日本より安い値段で購入できる。やはり原産国だからだろう。イギリスは天候に恵まれずワインの産地ではない。あくまで輸入国でしかない。

例えば、イエローテール。典型的コンビニワインだが、こちらでは6ポンド。£1=¥170で換算すると1000円程度。日本と変わりがない。まあこれはオーストラリアのワインだから輸送コストもそれなりに掛かるだろう。ではヨーロッパのワインはどうか、とくにこちらではスペインのワインが安く売られている。それでも5ポンド以上、テイストは悪くないが日本でも1,200円出せば飲めるクオリティ。34ポンド台となるとヴィンテージも無いブレンデッドワインになり、白はキンキンに冷やして飲めばごまかせるが、赤などは甘ったるくて雑味が多く、速攻で料理酒行き。日本で買う500円ワインと大差ない。

ところでイギリスではしばしばシェリーがスーパーのワインコーナーの一角を占めている。シェリーはスペインはアンダルシア地方のワインだが、スペインでもバスクやカタルーニャなど別地域では余り見ない。スペインよりもむしろイギリスが一大消費地なのだそう。そういえばクリスマスの時も近所の子供のパーティで父母に甘いシェリーが振る舞われていたっけ。しかもスーパーのPB商品まであるのが面白い。それほどにポピュラーなワインなのだ。

これならば日本で飲むよりコスパが良い。そこで最近飲んでいるのがフィノやマンサニージャなどのPBドライシェリー。これなら5ポンド程度で買える。日本ではドライシェリーを安価に飲みたくても前述のティオ・ペペを1500円くらいで買うしか無い。ましてや恵比寿あたりのスペインバルで一杯頼んだら、小さなグラスに普通のグラスワインの半分程度の量で600ー700円取られてしまう。

写真はSainsbury’sというスーパーのPBマンサニージャ。PBだけど十分美味しい。ドライシェリー独特ののナッツ、アーモンドというか焦げ臭いような香りと、キリッとした酸味とソルティーな後味はしっかりある。しかも酒精強化ワインだからアルコール度数も15度あってすぐ酔える。これに合わせるツマミはドライソーセージが個人的にはベスト。

今日は妻が残業のため、食事から風呂、寝かしつけの一連を一人でこなしたのだが、娘の寝かしつけに1時間以上かかり、21時過ぎになってしまった。疲れた。。。そんな自分へのご褒美の一杯。お疲れ様でした。

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